後輩注意報発令しました。【月島蛍】

注意報17 ページ18

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ツインテールでの部活も無事に終わり、

私は素早く着替えて更衣室から出る。





「……遅いんですけど。」





更衣室から出ると、そこには例の如く仏頂面の月島の姿があった。


よほど暑いのか、シャツを腕まくりしている。





『女子は着替えに時間かかるの。』



「へぇ、そうなんですか。」



『何そのあからさまに興味なさげな反応。』



「だって興味ないですし。」



『あーそうですか。』





やっぱり可愛げないなぁ、なんて当たり前の事を思いながら、私は月島の背中を軽く叩いた。





「ちょっと……なんですか。」



『ムカついたから、仕返し？』



「……小さくて力弱いのに、良く言いますね笑」



『あ、そう言えば山口は？』



「話かえましたね。」



『う、うるさいっ。』




あぁ、どうしたらこの生意気な後輩を手懐ける事が出来るのだろう。






「……早く帰りましょう。」



『ハイハイ。帰ります帰ります。』





私はそんな月島の後を、とぼとぼと着いていく。


確かに、私も早く帰りたいしね。


なんだかんだ、一緒に帰ってくれる月島は優しいと思う。


なんて、本人には絶対言わないけれど。





『……んー、ツインテール取っていいかな。』



「……もう取るんですか？」



『うん。龍とノヤ居ないし……それにほら、私似合わないでしょ笑』





そんな風に、私は笑いながら月島に言う。


私は事実を述べただけ。


だが、月島はなぜだか不満そうな顔をしてこっちを見ていた。





『え……なに、その顔。』



「……いや、別に。」





それだけ呟き、月島は首かけていたヘッドホンを耳へとつける。






『ちょっと、月島？』





ヘッドホンからは音楽が流れているのか、全くこちらを振り向かない月島。


いや、わざとという事もあるのだが……





『……なんなんだ、全く。』





今日は聞いていないという事で、片付けてあげることにした。








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