【歌い手】君に会いたい。忘れてない、ずっと覚えてたよ。part2

第49話 ページ3

まふ「もうやめて．．．!」


貴「なにこれ！クリアポスター？え、いいな！私もほしい！」


まふ「こらこらこら、どこあけてんの！？」


貴「え、タンス」


まふ「勝手にあけないで！」


貴「あ、これは！ラバーストラップ！私も持ってるよー！」


まふ「ボクの話を聞いてあげて！！」


貴「ごめんなさい。やめるね。」


まふ「全ての引き出しを見た後に言うのやめよう！？」


カタンッ


貴「ん？」

何か足に．．．



写真．．．？


まふ「ん？どうした？」


貴「いやなんか足に写真が」



海？


まふ「あーそれは．．．」


お兄ちゃんの隣には彼方と


知らない男の人


貴「だーれ？」


まふ「友達」


貴「歌い手さん？」


まふ「うん！もしかしたらA知ってるかも！」


貴「え？誰？」


まふ「今度会えるよ！多分！その時までのお楽しみ！」



『じゃあ、これはその時までのお楽しみ！』

小さい頃もそんなことがよくあった気がする



貴「なんでもお楽しみにしたがるねー(笑)」


まふ「そうかなー？」


そう言ってニコッと笑う顔は幼いままで


昔とあまり変わらない



貴「きいてきいて！そういえばね！」



ぽっかりあいたたくさんの時間


お兄ちゃんにだって時間は流れていて


私が知らないことがたくさん出来ちゃったんだろうなー


その全てを聞けるぐらい



またずっーと


一緒にいられたらいいなって


まふ「どうしたの？難しい顔して」



貴「お話したいこといっぱいあるんだから！全部きいてね！」



まふ「うん？もちろん！」


さっきみたいに泣いてる暇なんてない


時間は無限じゃないんだから

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