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- zoro side -
それから暫く
俺は昔の話をする羽目になって
寒い夜が更けるのだった。
イチゴ「…ゾロって硬派っぽいのに、
意外とそうじゃないの？」
ゾロ「っだからテメェは
いつからそんな言葉使えるんだっ！！？？」
いひひ、と笑うイチゴに対して
喉が枯れるほど叫び散らした後、
俺は話尽きるのだった。
少ししてイチゴが、
もういいから
とだけ言って、
また俺の膝の上に座り直すのだった。
イチゴ「…イチゴね、
昔、森で狼を見たことがあるんだ。
狼の瞳って
…鋭くて、怖くて、
でも儚くて綺麗でしょ？
そんな目に見つめられた時は
身体が震えるぐらいゾクゾクしたの。
…命が危ないって、そう思ったの」
……確かに殺気満ちた目に捕らえられると、
背中がゾクゾクするし、
命の危機を感じる。
理解し難い内容ではなかった。
イチゴ「Aちゃんと目が合うとね、
いつもそんな感じなの。
……ゾクゾクして、命が危ないかもって
思っちゃうの。
……綺麗すぎるの」
命の危機に向き合うことは
人一倍多かったこの人生だが、
ただ見つめられるだけで
そんな危機感が迫るなんて
正直、信じ難い。
……戦い以外で、
そんな気持ちになったことなど
悪いが俺は一度もない。
素直にそうイチゴに伝えようと
あやすように
目の前の彼女を抱き寄せた時だった。
……俺は思い出していた。
あの蒼白の瞳が、稲妻のように脳裏に蘇る。
目の前で、風に散る花びらのように
舞ったあの少女。
『……お兄さん、
そんなに私のこと知りたい？』
『面白い人だね』
そんな声が、重低音で頭の中に響き渡る。
…なるほど、あんな瞳のことか。
確かに目が合うと、全身が痺れた。
身動きが取れなくなる気持ちもわかる。
だけど、
少しでも触れると壊れてしまいそうで。
そんな儚さも、よくわかった。
曇っていたガラスを
布生地で拭いたように、
イチゴの言っていた意味が
今ようやくはっきりと理解できた。
ゾロ「……ああ。わかった」
へ？何が？
と俺の顔を見上げるイチゴに
気を配れるはずもなく、
俺はただただ思い出していた。
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明煌羅(プロフ) - 絹さん» こちらこそです！ここに来てまだ間もないので返信の仕方が分かんなくて・・・。レスが遅くなってごめんなさい！読んでいただけるの嬉しいです(*´▽｀*)初心者なので拙い小説ですが・・・。 (2019年8月27日 6時) (
レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
絹(プロフ) - 明煌羅さん» 明煌羅さんも書かれてらっしゃるんですね！！勿論です！！お伺いにあがります(￣^￣)ゞレスありがとうございます＾＾ (2019年8月26日 21時) (レス) id: 06b618a65c (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 絹さん» はい(*´▽｀*) わたしも小説出してるので、気が向いたら見てみてくださいm(_ _)m 絹さんのこの小説、独りの心をすごく癒してくれます！ (2019年8月26日 18時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
絹(プロフ) - 明煌羅さん» 明煌羅さん！！とっても嬉しいコメントありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡もっともっとキュンキュンしていただけるように頑張りますね！！ (2019年8月26日 18時) (レス) id: 06b618a65c (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続きも楽しみにしてます！すごく面白いです！ (2019年8月26日 17時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絹 | 作成日時：2019年8月24日 0時
