検索窓
今日:4 hit、昨日:13 hit、合計:101,701 hit

35 ページ36

- nami side -


ナミ「……ふっ……ん〜…ン…」



気持ちの良い朝に、

私はまだ起きたくないと思いながら


スルスルとベットのシーツの上、

身体を滑らせていた。




…今日はまた次の島に向かって動かなきゃだめだ。



そう思い、

ちょうど良い気温の中

ガバッと起き上がる。



少し寝癖のついた髪を手でほぐして

ベットから抜け出す。




そこで私は誰もいないソファに目を向ける。


ナミ「………」




まだぼんやりとした頭で

何を考えるわけでもなく、ソファを眺めていた。





ナミ「っやだ!!」



いきなり脳内が活発になり、

私は思わず女部屋からすぐに飛び出した。




ナミ「……女の子が居ないっ…」



そうだったのだ。


昨日、ソファにはあの少女が確かに眠っていた。




夜間にでも起きだしていたらどうしよう。


そんな嫌な胸騒ぎを抱えながら、

私は朝から甲板に出て、走り回る。




ウソップ「…おいおいおい、なんだ〜ぁ?

朝っぱらバタバタと」




見張り台から、昨晩不寝番だったウソップが

毛布にくるまったまま、

眠そうにこちらを見ていた。




ナミ「あの女の子が居ないのよぉ!

起きたらもう部屋に居なくて…」



どうしよう、と

再び船内を探し始めると

ウソップが呆れたように私に話しかけてくる。




ウソップ「…その子なら今ラウンジにいる。

朝になる前に目ぇ覚ましちまって、

お腹空いたってうるさいからよぉ。


わざわざサンジに起きてもらったんだ」




しっかりしてくれよ、

と嘆くウソップに礼を言って


私は迷いなくラウンジの扉を開けた。





サンジ「おはようございます、プリンセス。

…今日はお早いんですね?」



「…………」



ゾロ「………」




いつも通りだったのはサンジからの挨拶だけで、


そこには頰パンパンにご飯を詰めて

不安げに私を見つめる女の子と、


眠そうな仏頂面でこちらを見つめる

ゾロの姿があった。





ナミ「……お、おはようサンジくん…」




異次元な空間にヨロけそうになりながらも、

私はなんとか自分の席に着いた。





ナミ「で、アンタはなんで起きてんのよ」


隣で頬杖をつき、

今にも寝つきそうなゾロの椅子を

私は軽く蹴った。



いつもなら1番最後に起きてくる彼が

ここにいる理由がさっぱりとわからなかった。





ゾロ「……俺が知りてぇ…」

36→←33



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
162人がお気に入り
設定タグ:ONEPIECE , ゾロ , ワンピース
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

明煌羅(プロフ) - 絹さん» こちらこそです!ここに来てまだ間もないので返信の仕方が分かんなくて・・・。レスが遅くなってごめんなさい!読んでいただけるの嬉しいです(*´▽`*)初心者なので拙い小説ですが・・・。 (2019年8月27日 6時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 明煌羅さん» 明煌羅さんも書かれてらっしゃるんですね!!勿論です!!お伺いにあがります( ̄^ ̄)ゞレスありがとうございます^^ (2019年8月26日 21時) (レス) id: 06b618a65c (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 絹さん» はい(*´▽`*) わたしも小説出してるので、気が向いたら見てみてくださいm(_ _)m 絹さんのこの小説、独りの心をすごく癒してくれます! (2019年8月26日 18時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 明煌羅さん» 明煌羅さん!!とっても嬉しいコメントありがとうございます。゚(゚´Д`゚)゚。もっともっとキュンキュンしていただけるように頑張りますね!! (2019年8月26日 18時) (レス) id: 06b618a65c (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続きも楽しみにしてます!すごく面白いです! (2019年8月26日 17時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年8月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。