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- nami side -
ナミ「……ふっ……ん〜…ン…」
気持ちの良い朝に、
私はまだ起きたくないと思いながら
スルスルとベットのシーツの上、
身体を滑らせていた。
…今日はまた次の島に向かって動かなきゃだめだ。
そう思い、
ちょうど良い気温の中
ガバッと起き上がる。
少し寝癖のついた髪を手でほぐして
ベットから抜け出す。
そこで私は誰もいないソファに目を向ける。
ナミ「………」
まだぼんやりとした頭で
何を考えるわけでもなく、ソファを眺めていた。
ナミ「っやだ!!」
いきなり脳内が活発になり、
私は思わず女部屋からすぐに飛び出した。
ナミ「……女の子が居ないっ…」
そうだったのだ。
昨日、ソファにはあの少女が確かに眠っていた。
夜間にでも起きだしていたらどうしよう。
そんな嫌な胸騒ぎを抱えながら、
私は朝から甲板に出て、走り回る。
ウソップ「…おいおいおい、なんだ〜ぁ?
朝っぱらバタバタと」
見張り台から、昨晩不寝番だったウソップが
毛布にくるまったまま、
眠そうにこちらを見ていた。
ナミ「あの女の子が居ないのよぉ!
起きたらもう部屋に居なくて…」
どうしよう、と
再び船内を探し始めると
ウソップが呆れたように私に話しかけてくる。
ウソップ「…その子なら今ラウンジにいる。
朝になる前に目ぇ覚ましちまって、
お腹空いたってうるさいからよぉ。
わざわざサンジに起きてもらったんだ」
しっかりしてくれよ、
と嘆くウソップに礼を言って
私は迷いなくラウンジの扉を開けた。
サンジ「おはようございます、プリンセス。
…今日はお早いんですね?」
「…………」
ゾロ「………」
いつも通りだったのはサンジからの挨拶だけで、
そこには頰パンパンにご飯を詰めて
不安げに私を見つめる女の子と、
眠そうな仏頂面でこちらを見つめる
ゾロの姿があった。
ナミ「……お、おはようサンジくん…」
異次元な空間にヨロけそうになりながらも、
私はなんとか自分の席に着いた。
ナミ「で、アンタはなんで起きてんのよ」
隣で頬杖をつき、
今にも寝つきそうなゾロの椅子を
私は軽く蹴った。
いつもなら1番最後に起きてくる彼が
ここにいる理由がさっぱりとわからなかった。
ゾロ「……俺が知りてぇ…」
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明煌羅(プロフ) - 絹さん» こちらこそです!ここに来てまだ間もないので返信の仕方が分かんなくて・・・。レスが遅くなってごめんなさい!読んでいただけるの嬉しいです(*´▽`*)初心者なので拙い小説ですが・・・。 (2019年8月27日 6時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
絹(プロフ) - 明煌羅さん» 明煌羅さんも書かれてらっしゃるんですね!!勿論です!!お伺いにあがります( ̄^ ̄)ゞレスありがとうございます^^ (2019年8月26日 21時) (レス) id: 06b618a65c (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 絹さん» はい(*´▽`*) わたしも小説出してるので、気が向いたら見てみてくださいm(_ _)m 絹さんのこの小説、独りの心をすごく癒してくれます! (2019年8月26日 18時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
絹(プロフ) - 明煌羅さん» 明煌羅さん!!とっても嬉しいコメントありがとうございます。゚(゚´Д`゚)゚。もっともっとキュンキュンしていただけるように頑張りますね!! (2019年8月26日 18時) (レス) id: 06b618a65c (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続きも楽しみにしてます!すごく面白いです! (2019年8月26日 17時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絹 | 作成日時:2019年8月24日 0時