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- zoro side -
彼は一度火を止めて、
胸ポケットからタバコを取り出した。
サンジ「…貿易もねぇ。観光客も旅人もいねぇ。
とにかく外との交流が皆無な島だった。
…住民も滅多には外に姿を現さねぇ。
まるで、何かに怯えてるみてぇにな」
さすがの洞察力だ、
と俺は内心驚いていた。
あの短時間でそこまでの事を見て、
分析できる能力は俺には乏しい。
…まあ時に、
彼のこういうところが厄介だと感じる時も
あるのだが、それは今は伏せておく。
ナミ「外との交流を封鎖することが目的なら、
私たち全員が追い払われたことの
辻褄が合うわね」
紅茶が飲みたい、と
俺の隣に座ったナミは
そんなことを口にした。
いつから聞いていたのかは知らないが、
彼女も彼女らしい推理を聞かせてくれる。
ゾロ「外の奴らが中に入ることも、
中の奴らが外に出ることも許されねぇ島って
とこか」
俺は残りのツマミを頬張って、
それらを酒で流した。
ナミ「…でも変なのよ。
確かにそんな島は沢山あるらしいんだけど、
私たちが行った、あの秋島が
そんなことになってるだなんて情報、
ちっとも入ってこなかったの」
悩まし気にそう言うナミの前に、
湯気の立った紅茶が
サンジの手によって運ばれてくる。
その湯気から、仄かに漂う甘い香りは
俺のところまで届いてきた。
ゾロ「でも何が目的で国を閉鎖させるんだ？
…特に利益なんてねぇんじゃねえのか」
サンジに、ありがとう、と言いながら
紅茶を飲み始めるナミは
俺の問いにこう答えた。
ナミ「…確かに利益は少ないかもしれない。
だけど、大抵
国や島が隔離状態を求める時っていうのは、
外からの敵に脅威を感じた時だと思うの」
なるほどな、
と煙草を咥え直す彼だが、
ここから意表を突いてきた。
サンジ「…確かにナミさんの推測は正しい。
むしろそれが普通だ。
でも忘れちゃいけねぇ、
ここはグランドラインだ。
どんな奇天烈なことが起きようとも、
受け入れる必要がある」
ゾロ「…何が言いてぇ」
ほとんど正解が分かっている様な
サンジの物言いに、
俺は不信感を感じて
ついつい彼を煽ってしまった。
隣でナミも
真剣そうにサンジを見つめていた。
サンジ「…俺が思うに、
国を閉鎖すると、必ず円滑に進む物事がある。
……例えば、『人探し』」
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明煌羅(プロフ) - 絹さん» こちらこそです！ここに来てまだ間もないので返信の仕方が分かんなくて・・・。レスが遅くなってごめんなさい！読んでいただけるの嬉しいです(*´▽｀*)初心者なので拙い小説ですが・・・。 (2019年8月27日 6時) (
レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
絹(プロフ) - 明煌羅さん» 明煌羅さんも書かれてらっしゃるんですね！！勿論です！！お伺いにあがります(￣^￣)ゞレスありがとうございます＾＾ (2019年8月26日 21時) (レス) id: 06b618a65c (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 絹さん» はい(*´▽｀*) わたしも小説出してるので、気が向いたら見てみてくださいm(_ _)m 絹さんのこの小説、独りの心をすごく癒してくれます！ (2019年8月26日 18時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
絹(プロフ) - 明煌羅さん» 明煌羅さん！！とっても嬉しいコメントありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡もっともっとキュンキュンしていただけるように頑張りますね！！ (2019年8月26日 18時) (レス) id: 06b618a65c (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続きも楽しみにしてます！すごく面白いです！ (2019年8月26日 17時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絹 | 作成日時：2019年8月24日 0時
