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- nami side -



朝から海洋類に馬鹿騒ぎするクルー達を見て、

悩ましく思っていた時に、



妙な空気を嗅ぎつけてしまった。





私は望遠鏡をひとまず目から離し、

片手に持ち替える。






……何やってんだか。




私はミカン畑から、

サンジとゾロの二人を見下ろして


少し様子を見ることにした。






サンジ「いい刀だな、そりゃ」




……珍しい。



ゾロ「!?」




私と同様、ゾロも驚いているようで。




……ただし、
過剰に反応し過ぎているような気もする。





この2人が2人きりで話すなんて、

なんだか不思議なものを見ている気分だった。




私は暇を持て余した左手を、腰に当てる。






ゾロ「……どーいう意味だ?」




……珍しくゾロが焦っている気がする。




しかしサンジは

へへっと笑い、

何事も無いように振る舞うのだった。





サンジ「……特に深い意味はねぇよ。

そのままの意味だ」




余裕気なサンジとは裏腹に、

ゾロの表情の雲行きが怪しくなっていく。





……あの刀に何かあるに違いない。



そう踏んだ私は、

初めのように軽い気分では
会話を聞けなくなっていた。




ゾロ「……覚えてんのか」




……覚えてる?


サンジとあの刀に

何か関係があるということだろうか。




そんなことを考えながらも、

ゾロが取り乱しすぎていることに、私は驚いた。




私はよく回ってくれる頭を、

最速度で回して考える。



すると案外簡単にピンときた。




推測するに、

半年ほど前のイーストブルーでの出来事が
1番理にかないそうだ。




半年前。

イーストブルーに浮かぶ、良く栄えた島だった。



あの日、私はウソップと2人で船番を引き受け、

重傷を負ったゾロを仕方なく野放しにした。




一応、サンジに彼を医者に診せるように
頼んでおいたのだが、


…何があったのか、


サンジは気絶したまま

ゾロに担がれて帰ってきた。




それだけに留まらず、

ゾロの傷はほぼ完治……というより、

傷の痕すら見当たらなかった。



おまけに、私に1ベリーも借りずに

高そうなあの刀を腰につけて帰ってきたのだった。





私とウソップが何度

何があったのか を問っても、ゾロは、


よく覚えてねぇ


の一点張りだった。




目を覚ましたサンジは

気づけば、

何事も無かったかのように
夜ご飯の用意に取り掛かっていて。





何がなんだか
さっぱりわからなかった1日だった事だけは

今もよく覚えている。

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明煌羅(プロフ) - 絹さん» こちらこそです!ここに来てまだ間もないので返信の仕方が分かんなくて・・・。レスが遅くなってごめんなさい!読んでいただけるの嬉しいです(*´▽`*)初心者なので拙い小説ですが・・・。 (2019年8月27日 6時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 明煌羅さん» 明煌羅さんも書かれてらっしゃるんですね!!勿論です!!お伺いにあがります( ̄^ ̄)ゞレスありがとうございます^^ (2019年8月26日 21時) (レス) id: 06b618a65c (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 絹さん» はい(*´▽`*) わたしも小説出してるので、気が向いたら見てみてくださいm(_ _)m 絹さんのこの小説、独りの心をすごく癒してくれます! (2019年8月26日 18時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 明煌羅さん» 明煌羅さん!!とっても嬉しいコメントありがとうございます。゚(゚´Д`゚)゚。もっともっとキュンキュンしていただけるように頑張りますね!! (2019年8月26日 18時) (レス) id: 06b618a65c (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続きも楽しみにしてます!すごく面白いです! (2019年8月26日 17時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月24日 0時

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