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- zoro side -
A『……そっかそっか。
刀でバッサリ斬られたんだね。
…痛かったね』
ゾロ「…ああそうだ」
少女は血だらけの包帯を綺麗に外しながら
俺の傷具合を確認していた。
その診方から、
なんだか本当に治してくれそうだという
期待さえ浮かんできた。
A『お兄さん、刀屋探してるみたいだけど
…この島にそんな物騒なものは
置いてないよ』
残念だけどね、
と彼女は血まみれの包帯を
パッと地面に捨てた。
……人の考えてることが読めるのだろうか。
刀屋を探しているだなんて
俺は少女には一言も言っていない。
…どうやら尋常じゃない能力者に遭遇したようだ。
A『ここで会ったのも何かの縁だし…。
……お兄さんに、これあげるよ』
どこから持ってきたのか
彼女は2本の剣を、俺に投げ渡した。
A『2本でいい？』
柄を握りしめ、鞘を外して
キラリと光る刀を確認する。
ゾロ「っ………。
なんって刀だ…………」
その軽さ、反り、
刃紋から刀先にかけての薄さ
切らぬともそれらの切れ味はわかった。
傷１つなく、未使用だとみた。
デザインもあまり見たことないが
シンプルで好ましいものだった。
ゾロ「……こりゃどこの名刀だ？」
『私が作ったんだよ』
ゾロ「！？
…………汗」
戸惑いすぎて
息をするのも忘れそうになる。
確かにこの森まで歩いていた時は
少女は刀を持っていなかった。
だとしたら
この今の一瞬で、
たった1秒ほどで、刀を作ったというのが
事実なのか……？
だめだ。
考えるほど頭がおかしくなりそうだった。
A『…へへ。お兄さん可愛い笑
それより、
…傷の具合はどう？』
綺麗な顔がニッと微笑みに変わり、
眩しすぎる歯の隙間から
可愛い八重歯が顔を出した。
ゾロ「っ…！？」
もしや、
と思って
誘導されるがまま身体を見ると、
傷が跡形もなく消え去ってしまっていた。
このままでは、
逆に心肺が停止してしまいそうな勢いだった。
A『今日のことは
誰にも言わないって約束ね？
私はもう少しこの島に残るつもりなの。
この事は島の人には知られたくないから。
…用が済んだんなら、
早く出航準備でもしなよ。
うっかり今日のことを
話しちゃう前に』
そう言って、少女は悪戯に舌を出した。
それから楽しそうに笑って
木々の隙間に消えて行ってしまう。
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明煌羅(プロフ) - 絹さん» こちらこそです！ここに来てまだ間もないので返信の仕方が分かんなくて・・・。レスが遅くなってごめんなさい！読んでいただけるの嬉しいです(*´▽｀*)初心者なので拙い小説ですが・・・。 (2019年8月27日 6時) (
レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
絹(プロフ) - 明煌羅さん» 明煌羅さんも書かれてらっしゃるんですね！！勿論です！！お伺いにあがります(￣^￣)ゞレスありがとうございます＾＾ (2019年8月26日 21時) (レス) id: 06b618a65c (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 絹さん» はい(*´▽｀*) わたしも小説出してるので、気が向いたら見てみてくださいm(_ _)m 絹さんのこの小説、独りの心をすごく癒してくれます！ (2019年8月26日 18時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
絹(プロフ) - 明煌羅さん» 明煌羅さん！！とっても嬉しいコメントありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡もっともっとキュンキュンしていただけるように頑張りますね！！ (2019年8月26日 18時) (レス) id: 06b618a65c (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続きも楽しみにしてます！すごく面白いです！ (2019年8月26日 17時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絹 | 作成日時：2019年8月24日 0時
