黒白カップル

FANTASY ドキュメント ページ12

EXILEには唯一の女がいた。それはAだ。

舞台袖で待っていたAが過呼吸になった。


『…はっ…はっ…はぁっ…』

MATSU「誰か！袋持ってきて！！A過呼吸なってる！！」


気がついたのはMATSUだった。


応急処置を施しAはHIROに呼ばれた。


HIRO「今日はステージ立つのやめた方がいいじゃない？」

『…立ちます…』

HIRO「いや、でも…」

「絶対立ちます！！」

HIRO「……分かった。無理だけはしないように。女の子なんだから。」

「…っ」

Aの意志は硬く過呼吸になりながらもステージにたった。

『過呼吸になった時は心拍数が上がり過ぎちゃってなったんですけどホントに焦りました苦笑
たぶんMATSUさんが気づいてくださらなかったらやばかったと思います。
過呼吸になった日はホントに悔しくてホテルに帰ってずっと1人で泣いてました。みんなに迷惑かけちゃったとか、最高の自分を見せられなかったとか色んな感情が爆発しちゃって…』

Aは強い責任を感じていたのだ。


メンバーにAのことを聞いてみた。

啓司「誰よりも努力家で、ムードメーカーでもあって笑 たぶんAがいなかったらEXILEも成り立たないと思いますし、俺達もAがいることで元気になれますね。」

MATSU「今回のツアーでAが過呼吸になって、僕自身も凄く焦りましたし、でも一番焦ったのはAだと思って、それでもステージに立つところはやっぱりすごいなと思います。」

ケンチ「Aはオフの日も必ずトレーニングをしてて、全員トレーニングの日も残ってやっていたので、責任感が強いんだなと思いました。」

TETSUYA「Aはホントに女の子なんだからって言うとめっちゃめちゃ怒るんですよ笑
負けず嫌いで直己とトレーニング対決して倒れたこともあったりとか…笑 でもほんとにAはすごいと思います。」

NAOTO「このツアー中1回も弱音吐いてるとこみてないんですよ。
過呼吸になってもステージ立つのでそれだけこの仕事が好きなんだって思います。」

Aはメンバーに愛されていた。



ツアー中何度も過呼吸を起こし、FANTASYのツアーはAにとって思い出深いものとなった。

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