抗え、クソみたいな運命に【キミガシネ】 (ページ6)

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バケツっ子「うう…ううぅ……」

酷く怯えた様子の女の子がいる。
見たところ中学生くらいか…

ゆっくりと女の子の隣に座る。

『よーしよしよし』

何となく事情は察した。

最初の試練で誰かを亡くしたのだろう。
知り合いのような人も見つからない。

バケツっ子「…う…うう………」

少し落ち着いてきた。
まず自己紹介でもしようか。

『初めまして、沢城ヤクです。あなたの名前を教えて貰ってもいい？』

バケツっ子「………………」

黙ってしまった。そりゃ年上の見知らぬ人に話しかけられたら困るよな。

『ごめんね、話さなくても良いよ。気が向いたら教えて』

そう話したらサラちゃんが寄ってきた。

サラ「ヤクはこの子と知り合いなのか？」

『んーん、なう初めまして状態だよー』

軽い口調でそう言う。

サラ「そうか…大丈夫か？」

サラちゃんはそう言ってバケツっ子ちゃんに話しかける。

バケツっ子「うう……」

サラ「私はサラ。千堂院サラだ。ここに来てから何があったか教えてくれないか？」

ここに来てから…この質問大丈夫かな

バケツっ子「ここに…来てから…？ここに…来たら…お姉ちゃんが…あぁあああああああぁああああああああああああああああああああぁぁぁ！！！！！！お姉ちゃん！お姉ちゃんが死んじゃった！！うわぁぁぁぁぁ！！！」

ギュッ

『だいじょーぶだよ』

背中をゆっくりとさする。

バケツっ子「あああ…ぁ…」
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サラちゃんの名字の漢字間違えてました…
大変申し訳ありません…