4.[指紋] ページ4
い「し、しかし、実際は催眠術で殺人をさせるなんつー芸当は簡単にはできねーって話だぜ？」
李「だが彼が私とAさんの目の前で明智警視を刺したのはどうにも動かしがたい事実なんデス！藤井文香が殺された時も直後に我々は現場である旧館２階を封鎖して探し回ったが、発見されたのは金田一君だけだった…
あの密室状態の旧館２階から犯人な逃げ出したとは考えにくく、残念ながら…この事件の犯人も…」
七「やめて！李刑事！」
『…美雪』
七「あんなインチキ催眠術なんかで、操られるような…はじめちゃんじゃありません！」
李「しかし…Aさんもあの時…」
『まぁ、確かに見たけど…あれはなにかの間違いだと思うよ。ね、美雪』
七「うん…はじめちゃんは一見 頼りなさそうだけど、ちっちゃい頃から正義感は人一倍強かったわ！今までだっていろんな事件に巻き込まれて危険な目にもあったけど…
1度って殺人犯に怖気付いて逃げ出したりしなかったのは、人の命の尊さを誰よりもわかってるからだと思う！」
『私も自分の目より、はじめを信じるよ。人殺しなんかじゃない…まして、あの明智警視を指したりなんか、するわけないよ。』
私は美雪を抱きしめながら言う。
――
そこに李刑事の部下が走ってくる。
李「…たった今、四之宮を殺したと思われるナイフの鑑識結果が出た。金田一くんの指紋が検出されたそうだ…」
七「え…！？」
李「一刻も早く金田一君を保護することが先決なようだ…」
李刑事は部下と歩き出した。
七「そ、そんなぁ…は、はじめちゃん…」
美雪は両手で顔を覆い、泣き出した。
『美雪、大丈夫だよ。これも全部、なにかの間違いだ。はじめを信じよう？』
七「う、うんっ…Aちゃん、ありがとう」
『いえいえ。…私も、そろそろ行動しなきゃね』
七「あ、あたしも行くわ！」
『え？…美雪、ごめんけどいつきさん達とここにいて。』
い「何言ってんだ！」
『…こまめに連絡するから、もし何かあった時に動いてほしいんだ…はじめのためにも。』
い「…わかったよ。だが、もし何かあったらすぐに、連絡しろよ？」
『いつきさん…ありがとう』
七「Aちゃんっ…」
『美雪、行ってくるね。連絡するから』
七「う、うん。わかった…気をつけてね？」
『うん！』
とりあえず、旧館を調べるか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白猫ココア(プロフ) - 続くから→私事ですが、好きな小説が更新停止→消去という流れを何度も見てきました。占ツク内では高藤落ちは未だに少ないままです。それゆえ、私はこの小説を何度も何度も読み返しています。なので、更新停止のまま残しておくことを今一度、ご検討願います。 (2018年8月12日 12時) (
レス) id: c85b8b3747 (このIDを非表示/違反報告)
白猫ココア(プロフ) - 初めまして。とても良い小説、ありがとうございます。もう更新はされないのでしょうか？ 更新されないのでしたら少し残念です。ですが、宜しかったら小説は残こしたままでお願いします。続く→ (2018年8月12日 12時) (レス) id: c85b8b3747 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おばあちゃん | 作成日時：2018年2月12日 22時
