2.[悪意の正体] ページ2
『こ、これは…』
李「四之宮 徹…!殺された藤井文香とショーの時同じテーブルにいた日本人です!」
い「ひでぇ、…首をかっ切られてやがる…」
『そのナイフが凶器…かな?』
李「調べさせよう。犯人の指紋がついてるかもしれない!」
江「大変だヨ!いつきサン!有麻サン!刑事サン!」
い「どうした?江さん!」
江「こ、…こっちにも古いニンゲンの死体が!」
――
い「なっ、…なんだこれは!?」
李「鉄仮面をつけた死体!?」
『この仮面…マスクマンに似てる…』
い「そ、そういや…」
『それにこの洞窟…長いこと誰かが住んでたみたい…』
い「鉄仮面をつけられた上、何年もこんなところで暮らしてたってワケか…こいつあ、まるで…「巌窟王」見てーじゃねーか!」
『が、巌窟王…まさか、』
李「Aさんも気づいたカ?」
『多分だけど…』
李「ようやく私にも見えてきましタ…この不可解にからんダ、2つの事件のウラに潜む恐ろしイ悪意の正体が!」
■
ホテルへと戻り、李刑事が話があると皆を集めた。
江「きょ、…狂言誘拐!?」
南「じゃあ、これは王劉仁(ワン リュウ レン)オーナー本人の狂言だと言うんですか?」
李「ええ!南秘書…王氏が大金を持って突如このホテルを買収したのはたしか3ヶ月ほど前でしたネ」
南「は、はい…私もその時、前 勤めていた会社にヘッドハンターがきて引き抜かれたんです…!」
李「そもそも、そのホテル買収劇自体が壮大な復讐計画の始まりだったんデス!」
南「えっ?」
『復讐、劇…』
李「そう…みなさん、「巌窟王」というフランスの小説を知ってマスカ?」
『裏切りによって暗い洞窟に幽閉された男がそこを脱出して財宝を手に入れ、富豪の伯爵に姿を変えて裏切り者を次々と始末していく話、だったような…』
李「この事件はまさにホテルの地下の旧日本軍施設から脱出し、大富豪 王劉仁としてキングドラゴンホテルを買収した人物。現代の「巌窟王」の復讐劇だったのです!」
い「李刑事!それじゃ俺らがあの廃墟の地下で見つけた仮面をつけた不気味な死蠟は…」
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白猫ココア(プロフ) - 続くから→私事ですが、好きな小説が更新停止→消去という流れを何度も見てきました。占ツク内では高藤落ちは未だに少ないままです。それゆえ、私はこの小説を何度も何度も読み返しています。なので、更新停止のまま残しておくことを今一度、ご検討願います。 (2018年8月12日 12時) (レス) id: c85b8b3747 (このIDを非表示/違反報告)
白猫ココア(プロフ) - 初めまして。とても良い小説、ありがとうございます。もう更新はされないのでしょうか? 更新されないのでしたら少し残念です。ですが、宜しかったら小説は残こしたままでお願いします。続く→ (2018年8月12日 12時) (レス) id: c85b8b3747 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おばあちゃん | 作成日時:2018年2月12日 22時