死神系女子高校生3 (ページ28)

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28.[事実] ページ28

『ねぇ、高遠さん…』
高「どうしました？」
『あの紙を送ったのは高遠さんなんですか？』
高「そうですよ？…ちょっと試してみたくてね(ﾎﾞｿｯ)」
『…もし、あれで明智さんのところに行ってたら、どうしてたんですか？』
高「もちろん、すぐにそちらに向かって殺してますよ」
『…コワイ』

高「けど、Aさんはそうはしなかった。彼を拒み、私を選んだ。そうでしょう？」
『…そうです。』
高「その事実さえあれば、充分ですよ」

高遠さんはずいぶん上機嫌のようだ。

■

『今日は、本当にごめんなさい…2人で過ごすって約束だったのに…』
高「いいんですよ。それに…もう少しでね(ﾎﾞｿｯ)」
『なにか言いました？』
高「いえ、なんでもないですよ」

高遠さんはなにか企んでいるように見えた。
だが、今はそんなことどうでも良かった。

彼と過ごす時間は、私にとってはとても幸せな時間となっていた。

――それも、あと少しと言うところまできていることにはこれっぽっちも気づかなかった――