45.[バイバイ] ページ45
『あの部屋は最初から密室なんかじゃなかった!』
■
『あなたは抜け穴なんか使わなくても鍵のかかった客室すべてに自在に出入りする方法を手にしていたんだ!…もちろん、このマスターキーを使ってね?』
七「ええ!?」
梅「で、でもそれはキーストッカーにしっかりはまってたしストッカーの鍵だって…」
『ふふーん、んじゃ、いくよ〜』
後ろでトリックをする。
『ほら!』
佐「そ、そんな、」
犬「貸してくれ!!…ああ〜だめだ!やっぱり紐の長さが足りないっ…こうして…いや?こうすれば…ううう〜」
『ちょ、犬飼さん、貸してみて?』
■
『この紐のところを無理に通そうとしても長さが足りなくて通らない。…だが、こうして、こうしたらっと…鍵の長さも紐の長さも関係なくてね…ほら!』
有「な…!!」
金「こ、こんな簡単に!?」
『こんな具合で最初っからこのマスターキーのストッカーには鍵なんて必要なかった。…まだなにか言うことがありますか?桐江さん?』
桐「…わかったわよぉ…認めりゃいいんでしょ?認めりゃ〜!そうよ!あたしがやったのよ!あの3人を殺した冷血な殺人鬼…「コンダクター」よ!」
そう言うと、彼女の過去、山之内が彼女の父のトリックをそのまま小説にし、代表作として発表していたことを語った。
桐「…要するに何もかもあたしのものになるはずだったのよ!この館も何十億っていう財産も!それを生んだ作品も名誉も幸福もすべて、何もかもね!」
スっと包丁を手にする。
『なにをする気ですか!!』
犬「だ、だめだ!想子さん!」
桐「近寄らないで!もう終わりにしてやるんだから!あたしの最悪の人生なんか…不運続きの辛いだけの人生なんか…もういらないっ!!!」
包丁を首に当てる。
『だめ!桐江さん!!』
桐「バイバイ…名探偵さん」
ザクッ バッ
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慧jump(プロフ) - この物語好きです。ローゼスそんとなっている場所がありました。19話です。 これからも更新頑張って下さい。 (2018年6月11日 23時) (レス) id: 77b2c6db08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おばあちゃん | 作成日時:2018年1月21日 22時