死神系女子高校生2 (ページ27)

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27.[間接キス] ページ27

『おそらく、犯人は犯行をやりやすくするため食後の温かい飲み物に入れるフロストシュガーに大量の睡眠薬の粉を混ぜておいたんだと思います。そして、さっきのトリックを使えば、誰にだって飲むフリはできたってことです』

犬飼、梅園、残り二人の候補者が応接間を出る。

ス「とうとう二重奏か…」

■

『へ～なるほどね、これなら外から入られる心配はないようですね、ローゼス、さん？』
ス「先程はありがとうございました。私の容疑を晴らしてくれたんですからね」
『…高遠さんが犯人ではないことは最初からわかってましたし。こんな簡単なトリックで密室殺人なんてしないし』

高「それより…間接…」
『どうしました？…間接？？』
高「犬飼さんと、間接キス、してましたよね？」
『え、ええ？！き、キス！？してないしてない！！』
高「Aさんが口をつけたコップに彼も口をつけた。間接キスじゃないですか」
『わ、私はそんなつもりは…』

ジリジリと高遠さんが詰め寄ってくる。

トン、とうとう後ろは壁になり逃げ場が無くなった。

『た、たかとーさん？？』
高「消毒、しないといけませんね」
『い、いやいやいや！！！まって、拭く！拭くから！！』

服で口をゴシゴシとしていると…

高「やめてください、もっとダメだ。」
『へ…？』
高「荒れてしまうでしょう」
『あ、は、はい…』

私は一般女性の身長よりやや高めだが、高遠さんの方が高い。
なので、自然と目線は上を向く。