死神系女子高校生 (ページ23)

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23.[ヒント] ページ23

苦しい…助けなきゃ…死ぬな、

ハッ

七「あ！気がついた！Aちゃん良かった～」
『み、美雪…怪我してない？はじめは無事？』
明「人の心配より、自分の心配をしたらどうですか」
『…美雪、ぎゅして(明智さん無視)』
七「え、あ、うん…///。あと、はじめちゃんならAちゃんが助けてくれてたから今ぐっすり寝てるわ」
明「はぁ、地獄の傀儡師の正体に近づくヒントを教えてあげようと思ったんですが…必要なさそうですね」
『え！？ちょ、まって、教えてよ！』
七「それじゃあ、はじめちゃんの様子見てくるね！」
『あ、うん。美雪、ありがとう』

明「…まず第１のヒントは死んだ由良間の出血状況ですが、発見された時の彼の死体の傷口の出血は完全に止まっていたんです」
『てことは、天井裏でマリオネットを操ってたのは…』
明「地獄の傀儡師ってことになります！つまり犯人は魔術団の中でも、生きたマリオネットのトリックを知っている人物ということになります。知っていると言えども、ごく少数でしょう」
『そうか…』
明「そして第２のヒントはこれです」
『近宮玲子に関する資料…？やっぱり例の5年前の「事件」が関係してるのか…』
明「そうです、近宮玲子は事故死なんかじゃない、殺されたんです」

明智さんが近宮玲子の死が事故死、ではなく仕組まれた死であることを詳しく教えてくれた。

「だ、誰か～！！」

スタッフの声が響く。

『どうしたんです！？』
ス「山神夕海様のお部屋から助けを求める声が…！」
剣「なんだって！？」
ス「どうかしましたか！？」ドンドン
『夕海さん！！』

？「ちっ！」

佐「何か物音がしますよ！？」
『まだ中に誰かいる！』
剣「よし！扉を破るぞ！！」
佐「あ、あれ…？誰もいない…」
『ん？、窓が開けっ放しじゃ…』

ハラハラ

『なっ！！』

その時ホテルの部屋には、すでに犯人の姿はなく窓の外に迫る大木にはダラリと手足を下げた山神夕海の絞殺死体があやつり手をなくしたマリオネットのようにゆっくりと揺れていたのだ…