世界一心優しい“天竜人”の少女 two!!【ONEPIECE】 (ページ11)

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第46話ひっくり返された状況ページ11

薄暗い町中を、走っていく。

街の中はやけに廃れて、人々は恐怖の表情で窓から外を見ている。

『……音が近い…』

自分に向く目線を気にしながら、唇を噛み締めて走り出した。

.、

ルフィ「お前！！着いてくんなよ！！！」

ルフィの姿が見える。戦っている緑頭の剣士に、コック服を着た男。

ルフィの仲間が、揃っている。

海軍に追いかけ回されているようだ。それも、中将モモンガ、その他の精鋭たちに。

『…剣士には剣士だよね、ワンターンキルさせてあげる！！

…ユキ、ちょっと待っててね』

ユキ《…うん、まってる》

猫の仮面に一瞬触れてから、ゾロの元へ走り抜ける。

『…“神花・花鳥風月”っ！！』

牡丹の花のような、美しい残像が見える。青々とした影が地面に映りこんだ。

相手はすぐに切り捨てられた。バタリとその場に倒れ伏す。

ゾロ「…は！？」

『…ちょっと邪魔するよ！！』

「な、何だ！！」「女！？」「剣士…！！？」

麦わらの一味を追っているであろう海軍たちが一瞬踏みとどまる。

『“神月・宵闇の月”！！』

100人はいたであろう追っ手が、全員三日月の形に切られ、致命傷を負う。

その時。

『…っ！』

油断したのか、正面に敵の刃が見えた。

敵の刀によって、猫の仮面は真っ二つに折れて、地面に落ちた。

ルフィ「ん？」ゾロ「…あ？」

2人がユイルを振り向く。周りにいたウソップやナミも。

『……やってくれたね…！！』

目を大きく開いて、目の前にいる敵を見つめた。

『全て台無しじゃん！！許さんぞ！！サボ君も早く来てー！！』

月虹をまた構える。それと同時に、黒いコートを羽織ったサボが隣に現れた。

『！』

サボ「…手伝うぞ、ユイル！」

サンジ「地獄の中の美女発見んんん！！！」←