白ひげ海賊団の黒猫～本章～【onepiece】【男主】 (ページ38)

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【story“62”】さあさ笑えページ38

『はっ！！？』

ガバリと起き上がると、甲板に寝転がってたみたいだ。おれの、大好きな船…

モビーディック号だ。

まだ昼みたいだ。時計は、……14時か。

エース「うなされてたぞ！！どうした！？」

エースが、おれの顔を覗き込んだ。エースだ、エースだ…！！

『っっ…！！怖ーよ、悪夢見たぞおれぇっ…

……なあ、おれ…ここに居ていいんだっけ？』

自分で勝手に口走った。でも、…怖い、また、裏切られて、奪われて…

もう何も失いたくない…どうすればいいんだ……

エースが目を見開いて、おれの肩を両手で掴んだ。

エース「…何を見たか知らねぇけど、Aはここに居ていいに決まってるだろ！

オヤジの器は広いどころの話じゃねぇぞ！海！海だからな！東西南北の海な！！」

…あ、やべ。

もう後悔しない。言っちまおう。

『エース……悪ぃ。』

俺がそう言うと、周りも振り向いた。でも、気にしたら負けって父さんが言ってた。

『エース、好きだおれ…』

もう知らない。つらつらと言葉が出てくる。

『お前、太陽みたいなんだよ…おれ、最初ここに来た時は…本当は怖くてたまらなかった。

なあ…別に貶してもいいからよ…はは』

おれは乾いた笑みを浮かべた。

エースは少し怒ったような顔で、おれの後頭部を掴んだ。

『え！？』

エースの顔が目の前で、唇がなんか柔らか…い、ものに…

え、き、…キス…？！