【青葉城西】この後輩悪女、私のセコムでした。

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ていうか何？お前は私のセコムか何か？

ツッコミ入れたいけど他の人の目があるしなあと思っていると彼が言葉を発した。



「…香澄さん、やっぱりいいや、…なんか、ごめんね？…また、今度言わせて。」

「あ、えっと、うん、私の方こそごめんね」

「ちょっと？！なんでなんかいい雰囲気になってるんですかっ？！」



知らねーよ、てかなってねーよ。
わいわい騒ぐ鈴屋を他所にもう一度彼に「ごめんね」と言うと彼は大人しく去っていった。

まぁ、いっか、今は恋愛なんて興味無いし。
バレーの事だけで頭いっぱいだ。


それから2人で屋上から体育館に移動する。



「A先輩は目を離すと直ぐに男の人に絡まれて…私心配ですっ！」

「え、なんでだよ？お前は私のセコムか何か？」

「セコム…！いい響きですねっ！」



やばい、なんか変なスイッチを押してしまったかもしれない。
…自業自得だ…何も言えない。


体育館に行けばニヤニヤした3年が待っていて。



「及川、お前とりあえず告白してきた人に謝ってこい」

「なんで俺？！」

「鈴屋乱入の原因だから。」

「ごめんてば！」




及川の言葉をスルーして更衣室に行って秒で着替え、仕事に取り掛かる。


あぁ、やっぱり私にはバレーだけでいい。



「A先輩っ！私、先輩のセコムになりますねっ！」



ドリンク作りの最中、鈴屋がそう言ってきた。



「私にセコムは要らないから。」

「要りますよ！逆に必要不可欠です！」

「なんでだよ、私はそんなに弱くない」

「違いますー！よからぬ事を考える男共から先輩を守るためですっ！」



私相手にそんなこと考えてる男なんてそうそう居ないよ。

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