【青葉城西】この後輩悪女、私のセコムでした。

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帰り道を3人並んで歩く。
両サイドにゴリラって感じだけど2人とも全然喋ってくれない。

コンビニ手前でやっと岩泉が口を開いた。



「腹減った、コンビニよろうぜ」

「賛成」

「及川さんもさんせーい！」



3人の意見が一致したのでコンビニに入った。

何にしようかな〜と思ってうろうろしていると、背後から及川。



「何で迷ってるの？」

「んー、唐揚げかポテト」

「もうちょっと女の子らしいもの食べなさいよ！」

「え？」



少し圧を掛ければ「すみませんでした」と下がっていく及川。
え？こいつも犬なの？

急に来たと思ったらなんなんだ。唐揚げ食べてもいいだろ別に。
しかもポテトなら可愛い方だろ。

お目当てのものを購入し再び3人並んで歩く。

そして、十字路で2人とも分かれる。


「ばいばい」と手を振り2人も私に手を振る。
そして背を向けて歩き出した所に声をかけた。



「及川！岩泉！」

「なんだ？」

「どうしたの、香澄ちゃん」

「絶対、絶対春高行こうね！」



近所迷惑なんて知らない、というように叫ぶ。
…らしくないな、とは思うけど、行きたいって思うんだもん。仕方ない。



「それは全員の前で言うべきだべ」


岩泉が優しくそう言った。



「確かにそうだね。」



もう一度2人に手を振って今度こそ帰り道を歩き出した。

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