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『とりあえずその辺歩いてれば楽屋があるから挨拶行ってもらえる?』
HIROさんに言われた通りに挨拶に行こうと部屋を出ると
『よ、』
「登坂さん」
『芸能活動、するんだな』
「チャンスがあるなら掴まないと逃げちゃいそうで」
『まぁAならいけるよ、俺が保証する』
優しく私の頭を撫でて言う登坂さんは大人の男で、ちょっぴり遠く感じた。
「今から挨拶回りするんですけど登坂さんのグループの部屋ってどこですか?」
『俺も行くから着いておいで』
私の歩くペースに合わせて三代目JSoulBrothersの楽屋へと向かう。
『緊張しなくていいから。みんな良い奴だし、ちょっとうるさいかもしんねぇけど』
「大丈夫ですかね。ぽっと出の私なんかが芸能界に入ってしまって」
『もっと前向きに考えなよ。てか、なんかって言わない方がいいよ。この業界に入るなら自分に自信がないとやってけないから』
「自分に自信……」
私は1度も自分に自信を持ったことがないから、よく分からない、登坂さんの言うことが。
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作者名:美晴 | 作成日時:2018年8月22日 21時