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冷静になってみればただジュエリーショップにいただけでしょ?
それもお姉さんがいるということは確認済み。
ただそれが友達が見た女性かどうかは定かではない。
「駅前のジュエリーショップ行きたいな」
『え、急にどうした?』
動揺を隠せない様子。
やっぱり私ひとりでお店に行って確認した方が……。
「やっぱなんでもない。」
ほっとした表情で映画のチケットを係員に見せる。
黒。
他に付き合ってる人確実にいるよね。
『いらっしゃいませ。』
「あの、この人ってこのお店に来たことありますか?」
正直、友達の見間違いであって欲しかった。
いいえ、見たことありませんね。
と言う返答が欲しかった。
しかし、現実はそう甘くない。店員の口からは、
『はい。ついこの間婚約されている女性の方とお越しくださいましたよ。』
本当だったら泣いちゃうんじゃないかと思ったら、何故か泣けずにいた。
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作者名:美晴 | 作成日時:2018年8月22日 21時