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『駅前のジュエリーショップで女の人といたよ』
頭が真っ白になった。
今すぐ彼に、嘘でしょう?ドッキリでしょう?
お姉さんなんだよね?と問いかけたかった。
でも思い当たる節はあった。
彼とのデートはいつだって映画館。
その後すぐに解散。
メールは交換してなくて、
デートの日時はいつも彼から公衆電話で連絡が来た。
私とのメールのやり取りを残したくない。
残してしまうと都合が悪いから。
そのことを知ってでも彼と一緒にいる私は世界で1番愚か者
高校生活をすべて彼に捧げた私には衝撃が強かった。
高校3年の今、もう大学に行くための勉強は手につかない。
授業すら頭に入らない。
彼はまだ他のところで家庭教師を続けている。
私以外にも生徒に手を出しているんだろう。
でも、きっと すき の一言は言わないんでしょう?
本命の彼女にしか言わない言葉だから。
知ってるよ。ぜんぶ。
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作者名:美晴 | 作成日時:2018年8月22日 21時