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『会いたい』
貴方がそう言ったから、
だから、会いに行ったの。
『このあと用事があるんだ』
どんな用事?あの
「バイバイ」
会って10分も経たずに解散。
彼との出会いは、私が高校1年の時に
家庭教師を雇っていた。それが彼。
一目惚れで、勢いで告白してしまった。
『付き合おう』
OKしてくれて舞い上がっていた私に、悲しい知らせが耳に入るのはもう少しあと。
『俺の家においで』
思い返せば彼の家には女性ものの下着、部屋着が置いてあった。
『よく姉が来て荷物を置いてくんだ。』
そんな話をなんで私は信じていたんだろう。
普通に考えて分かるのに。
「だいすき」
私がいくら気持ちを伝えても彼は
『ありがとう』
「俺も好きだよ」 とは言ってくれない。
友達から知らせを聞いたのは
彼と体がひとつに繋がった翌日だった。
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作者名:美晴 | 作成日時:2018年8月22日 21時