信じてる。

話し合いという名の戦い ページ49

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｢わたしっ、先生が好いてくれるのは本当に嬉しいって思ってます！｣




だけどさ、

違うよね。



｢でも人を好きになるって条件があるんですよ｣




先｢……んだとぉ！？余計な事言ってねぇで俺と結婚しろよおらぁ！｣




怖くて足がすくんでしまいそう。


それでも外にはみんながいる。



そう考えれば自信が出る。




｢その条件に！｣

先｢……っ！？｣



｢当てはまってるかどうかなんです。｣


｢好きな人からの信頼を得る。好きな人が嫌がることをしない。好きな人の幸せを祈る。｣



この3つは先生ができていないこと。



｢私はファンの子たちを愛してます。だからファンの方の信頼を得るために嘘をつきたくない。みんなが嫌がるなら私は三代目を辞める。ファンの方が幸せになれるよう祈ることだって出来る。｣




先｢うそだ！ファンはお前を嫌がっている！｣




｢嫌がる子がいてもファンの子たちがそれ以上に幸せをくれる。だから私はファンに幸せを届けるために生きてるの！｣



先｢そん、なこと。そんなこと言ったら俺は誰からも好いてもらえないのか？｣




いつでも自信に溢れた先生の瞳から




たくさんの涙がでた。




｢お父様がいます。お父様からの信頼を得て、お父様が嫌がることをしなければいい。お父様の幸せを祈ればいい。｣



先｢親父の……｣



｢先生が犯罪を犯す度にお父様からの信頼はなくなり、お父様が嫌がることは先生が犯罪に手を染めることなんじゃないですか？だからお父様も幸せになれない｣




先生の歪んだ顔が視界に入る



｢先生が好かれないのは、先生自身のせいなんです。｣




先｢……っ！すま、ないっ 楠木っ今まで、ほ、とにっすまなかった…｣



｢いえ、これからお父様と仲良くしてください。｣

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