走馬灯 ページ30
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「…はあっ」
誰とも目が合わないように、
誰にも気づかれないように屋上へと走った。
今まで 楽しかったことなんてあったかな。
prrrrr……
「……遥…」
着信は遥からで。
だけど 誰とも話す気にはなれなくて
スマホの電源を切る。
生まれた時から一緒だった遥。
私が落ち込んでるときは1番に気づいてくれて、
私と一緒に悩んでくれたよね。
パパとママが死んじゃった時にも1番近くで慰めてくれた。
遥がいなかったら私はどうなってたんだろう。
そんなことを考えるのも嫌になって、
建物の1番端に立つ。
「遥、登坂さん、岩ちゃん、GENEのみんな、AKIRAさん、ATSUSHIさん、萩花ちゃん、夏恋ちゃん、HIROさん、彩さん……さようなら、ありがとう」
もう思い残ることは……
ペット、
ペット飼いたいってママ言ってたな。
ごめんね、ママ。
ごめんね、パパ。
今から行くからね。
フワッ__
「………っ」
落ちる。
その瞬間私の体は前へではなく後ろへ倒れていった。
………なんで?
臣「A!!」
岩「大丈夫か!?」
あぁ。なんでこの人達はこんな時に………。
遥「お前まじで馬鹿なんじゃねぇの!?」
登坂さんと岩ちゃんの声が聞こえたと思ったら、
被せるように聞こえた遥の大きな声。
「遥……っ、」
遥「今 何しようとした?」
HI「Aっ …遥」
臣「…はる、か?」
遥「何しようとしたって聞いてんだよ!」
「………」
怒りが収まらない遥を見てHIROさんは驚きが隠せていない。
こんなに遥を怒らせたのは初めてだ。
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美晴(プロフ) - 美紀さん» 最高だなんてとんでもない!でも読んでもらえて嬉しいです! (2018年4月9日 20時) (レス) id: 361b658267 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - LDHグループ大好きですこの小説最高です (2018年4月9日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
美晴(プロフ) - 亜莉沙さん» ありがとうございます!コメントを頂けるとがんばろって思います!語彙力がないもので理解できないところがあるかもしれないけど頑張ります!! (2018年4月5日 9時) (レス) id: 361b658267 (このIDを非表示/違反報告)
亜莉沙(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2018年4月4日 22時) (レス) id: 54ac9d31dc (このIDを非表示/違反報告)
美晴(プロフ) - えりなさん» ありがとうございます!!どんな風にメンバーと仲が悪いイメージを書けばいいか悩んでいます泣待っていただけると嬉しいです! (2018年3月26日 10時) (レス) id: 361b658267 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美晴 | 作成日時:2018年3月21日 15時