信じてる。

わかってる ページ28

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HI｢あいつが……犯人が出所した。｣




｢……っ！？｣



なんでこの人は変な冗談を言うんだろう。




臣｢冗談じゃないよ。｣



私の考えは登坂さんの声と同時に消えていった。




HI｢俺もまだ信じられない｣



｢無期懲役、じゃなかったの？｣





HI｢……あいつの、高林の父親は警察だそうだ。｣




｢…………その、圧力ってこと？｣




HI｢あぁ。その父親は権力のあるヤツらしくて俺の力でも勝てない｣





｢………やだ｣




臣｢A 逃げるなって言われたろ｣




｢わかってる、｣



わかってるよ。でも信じられない




HI｢言うべきか悩んだんだ。リハとか始まり出してお前を動揺させたくなかった。けど……｣




なにも言わないで。


これ以上



HI｢ずっとこのままじゃだめだろう？だから………｣




何も言わないで。



分かってるから。




臣｢HIROさんは悩んで悩んで、決断したんだ。｣




わかってるっ





HI｢登坂はお前を信じてる。Aももっとメンバーと上手くやれるから………｣





｢わかってる！わかってるから！｣




気づいた時には事務所の廊下を猛ダッシュしていた。




｢(HIROさんの話し、途中だったな…)｣




もうどうでもいいや。





私がいなくなれば



あの人にも会わなくて済むし、メンバーからも何も言われない。





いい事じゃないか。

胸騒ぎ.omi→←HIROさん？

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