【JN】長男と日本人ラッパー【男主】 (ページ22)

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カランカランと音を鳴らしながら開く扉。

この前、マネヌナがくれたサンドウィッチのカフェ。偶然歩いて行ける距離にチェーンの店舗があったのでソクジンさんと一緒に来た。

僕はその、オシャレなお店とか個室型の高級店とか知らないから。1人でなんか行かないし、行けないし、何故かってそれは恥ずかしいから。芸能人ぶってる自分にむず痒くなるから。

あの日のマネヌナに心の中でまたお礼を言い、人が通りにくい奥まったソファ席に2人で座った。

昼時だというのにお客は各テーブルに2.3組しか居なかった。
照明も明るすぎなくオレンジ色の暖色照明で落ち着く。大きな窓から見える木々は太陽の日を浴びて綺麗な色をしていた。

店内に静かに流れるジャズミュージック。テーブル席も間隔が空いてるので他のテーブルからの会話は聞こえない。

引き出しのない僕が決めた割にはなかなかいい選択だったと思う。まあ、自分で見つけたんじゃないけど。

2人でメニューを見て注文を済ませる。

被っていた帽子を取って軽く髪を整え店員さんに出してもらった水を飲む。
目の前のソクジンさんもしていたマスクをとって水を飲もうとする、、、、って、待って、、

『‥‥‥‥ソクジンさんってそんなにかっこいい顔されてたんですね‥‥』

ブッッと音を立てながら水を吹き出すソクジンさん。あっ、今声に出てた？？

「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ‥‥汚いですよね、すみませんっ、、、びっくりしてしまって」

『ぼ、僕の方がすみません、いきなり、、
あっおしぼりどうぞ‥‥』

「あ、ありがとうございます‥‥」

首と耳を赤くしながら口を拭くソクジンさんはやっぱりイケメンだ。正統派というか。そう、例えるならドラマに出てる俳優のような顔立ち。僕も事務所でイケメン俳優ニム達を沢山見てきているから目は肥えてるというか。それでもそう思うんだからかなりの顔面偏差値だ。

『もしかしてソクジンさんって俳優とかされてる方ですか？すごく顔が整っていらっしゃるので‥‥』

「へ？あ、俳優ではないです。
‥‥あー、実はグループでアイドルやってて、」

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