とあるシルクといとこの話 ページ6
「ね、アンタさぁ。いつAちゃんに告白するの？」
「は、は、はぁ！！？いきなり何言ってんだお前っ！」
今日はいとこ(女)が俺の新居に遊びに来ている
アイツは雑誌読んでたり、物珍しそうに俺が動画編集してんの見てたりしてた所で、とんでもないこと言いやがったんだよ
「いきなりじゃないじゃん。前から言ってんじゃん」
「いや、そりゃ、言ってたけどよー。お前は口出さなくていーの！俺はアイツから告白させるために奮闘してんだって！」
「もー！男なら堂々と自分で好きっていいなよ！そんなんだからAちゃんに気づいてもらえないんじゃない。そんな悠長に構えてたら、Aちゃん誰かに取られちゃうよ？」
いとこの脅し文句に少しビビったが、Aに限って誰かと付き合うなんてことはないはずだ
中学の時から恋愛沙汰には全く無縁だったんだから、これからだって…
「女は何時までも子供じゃないし、男よりも心の成長が早いんだよ！他のYouTuberさんにも会ってるんだったら、その人達にだって狙われてるかもしれないよ！？Aちゃん背は高いし美人だし、料理できるし気配り上手だし…放っておく人いないって」
「ぐっ……いとこよ、俺をいじめてそんなに楽しいか…」
「ホントのこと言っただけ」
いとこは再び雑誌に目を向け読み始めた
言われなくてもわかってる
アイツは美人な方だと思うし、しっかりしてるし、料理うめぇし……
今まで彼氏いなかったって事実の方が、本当はありえねぇんだ
ま、いなかったのは俺が周りに牽制かけてたからなんだけど
え？
お前は他の女子と付き合ってただろって？？
今はその話置いとけ！！
ややこしくなんだろ！
「何となく、確信はできてんだよ。Aは俺のこと好きなんだろうなーって。俺がアピールしてんのもきっと気づいてるはずなんだ」
「…なら、あと一押し、頑張りなよ」
「…おう」
「私、シルクとAちゃんが結婚するの楽しみにしてるからね」
「っ！！ったく、マセガキ…」
「3つしか変わんないでしょ(笑)」
３つ下のいとこに諭された１日だった…
END
〜後書き〜
いとこちゃんは主人公のことを、いいお姉ちゃんとして懐いてればいいなー、なんて“〇|￣|＿
以上、番外でした！
では、アディオース
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作者名：orange peel | 作成日時：2016年8月21日 15時
