Hello YouTube…番外編 (ページ4)

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Haunted School 怪異ページ4

この後も、廊下の赤い服の女や花子さんなど検証していったが、特にこれと言って何も起きることは無かった
私自身も何も見えなかったけど、一つだけ気になることがあった

「ねぇ、マサイ」
「ん？何」
「シルクたちから連絡ないの？結構時間経ってるけど」
「あぁ、そう言えば…外での検証は2つだけなのに、何してんだアイツら？」
「もしかして、また俺らにドッキリしようとしてるとか？」
「えー、やめてくれよー。ここマジ洒落になんないって…Aもそう思わねぇ？」
「確かに、いくら出てないと言っても心スポって言われてるぐらいのとこなんだから…」

私はザカちゃんと2人で顔を見合わせた
確実に仕掛けてくるな、あのバカ猿
私達は身構えながら、次の検証先へと向かった。次は音楽室だ

「っ…」
「A、どうかした？」
「ううん、ただ、ここちょっと嫌な感じがしただけ」
「え、マジで」
「ほんまもんじゃね！？」

開けた瞬間に何かがすり抜けたような感覚があった
ちゃんとは見えなかったけど、確実にそんな感じがしたのだ
ここ、ヤバイんじゃ…

「と、とにかく、検証！ピアノが勝手に鳴るかどうかだ」

マサイに言われては仕方がない
私は渋々中に入り、ピアノの方へ歩み寄る

「今のところ、鳴る気配はないね？」
「どう思いますか、A伍長」
「ケロロか！え、うーん…特に変わった感じは見られないけど、とにかくこの教室自体が重い感じがする…」

見えないのが逆に気持ち悪い
私は周囲を警戒しつつ、ピアノへと目を向けた

『弾ィテ…』

「うっ！！！？」
「A！？どした！？」

身体が引っ張られたように何者かに椅子へと座らされ、指が鍵盤へと向けられる
ダァン、と音が響いて、そこからメロディーが奏でられ始めた
これ、私が弾いてるの？

「Aどうしたんだよ！？」
「Aってば！！」

皆が私を呼んでるが、身体が言う事をきかない
手が勝手に鍵盤を叩き、それを休めることはなかった
助けて、誰か……っ！
このままだと、呑み込まれる

「おいっ！！A！！」

遠くで扉の開く音がした

～後書き～
何者かに取り憑かれてしまった主人公
さて、どうなるのか！？

次回をお楽しみに！
では、アディオース