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91 夢主side ページ41






「どうしてですか?」


理由を聞いても?、と、聞けば照れ臭そうに俯いている。



「僕に、ここまで優しくしてくれた人は初めてだから。」


「!」







「え?お、お姉さんどうしたの?!そんな強く抱きつかれたら苦しいよっ!」









あぁ、何故なんだ。何故、こんな純粋無垢な彼が苦労しなければならないんだ。




何故、周りは優しくしてやらない。
何故、彼を道具の様に扱うんだ。
何故、彼を大事にしてやらない。






「…お姉さん…そんな悲しい顔しないで…?」






そんな酷い顔をしていたのだろうか。久作君が眉を下げながらそんなことを言ってくる。






「ねぇ、お姉さん。お姉さんの事、石燕姉ちゃんって呼んでもいい?」


「えぇ。勿論ですよ。」


「ふふふっ!ねぇ、石燕姉ちゃんっ!」



「おっと、危ないですねぇ。」






嬉しそうに私の名前を呼べば、抱きついてくる久作君。
可愛らしい。愛いですねぇ。




「久作君。」


「久作って呼んで!」


「ふふふ、久作。車に向かいますよ。」





帰りましょう。そう言えば少し暗い顔をする久作。如何したのだろうか。






「マフィアに帰らなきゃいけないの?」


「…そうですね。」






そう言えば、目に涙を溜め始める久作。この手しかないですね。








「久作。いつか、一緒に出かけましょう?」


「ほんと?」


「えぇ。森さんに言ってごらんなさい。」


「ダメって言われたら?」


「探偵社に電話して!って言ってごらんなさい。」


「わかった!」






約束!と、言い小指を差し出す久作。久作に合わせて指切りをする。

指切りをし抱っこをすると眠くなってきたのかウトウトし始める久作。









「おやすみなさい。久作。良い夢を。」





そう言えば、久作は私に身を任せ夢の世界へ入って行った。

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(プロフ) - あ、本当ですね!ご指摘ありがとうございます! (2021年5月23日 13時) (レス) id: 8b752a0121 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 41ページ 探偵社)に電話して! の ) は不要ではないでしょうか? (2021年5月23日 13時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年3月17日 18時

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