80 初夢主side ページ30
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「あれがQの監i禁施設か。」
「そうみたい。」
治君と草木を掻き分けながら進むと見えてきた、木製の家にはQと呼ばれる少年がいるそうだ。
_______私には、あまりにもその少年が可哀想に思える。
好きでこの世に生まれてきた訳じゃない。好きで異能をもっている訳じゃない。
大人の勝手な都合で、恐れられ、疎まれ、閉じ込められてきた少年、、夢野久作。
本当に人生は不公平だ。
「……!」
そう考えていたら、治君と私に照明が当てられる。
「こんばんは。うちの作戦参謀は敵行動の予測が得意なもので。」
ニコリと人が良さそうに笑みを浮かべるスタインベック。その後ろにのそりと立っているラヴクラフト。
この様子からして…
「「……罠か/ですか。」」
どうしたものか、治君と二人で目を合わせて笑い合う。
そんな事をしていれば周囲を武装した人に囲まれる。
そんな事しても無駄になるだけなのに…。可哀想に。
そう、思ったと同時にラヴクラフトに大きな岩が当たる。その岩から人影が見えた為、治君の方を見れば嫌そうにため息を吐いている。
「最初に云っとくがなァ。この
「あーあ、矢っ張りこうなった。だから朝から遣る気が出なかったのだよねぇ……。」
会って数秒でバチバチの御二方。
「はい。仲良くして頂けると嬉しい限りで御座います。」
私がそう言えば、二人揃って無理だと言う。
……なんやかんや仲がいいのでは……?
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楓(プロフ) - あ、本当ですね!ご指摘ありがとうございます! (2021年5月23日 13時) (レス) id: 8b752a0121 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 41ページ 探偵社)に電話して! の ) は不要ではないでしょうか? (2021年5月23日 13時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓 | 作成日時:2021年3月17日 18時