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「誰か来るわ、早く。」


そう言い、ドアを開けるモンゴメリ。





「ねぇ、本当に大丈夫?確かにこの部屋なら君は無敵だ。

_____でも、それってつまり…



君はこの部屋から永遠に出られないって事じゃ」







そう敦が言えば照れた様な顔をするモンゴメリ。






「察しの悪い人ですねぇ。敦君は」

「ホントよ、ちょっとした口実なのに…ポソ」

「?なんで石燕さんまで…?」






察しの悪い敦に、溜息を吐き空を仰ぐ石燕。そんな敦に賛同するモンゴメリ。






「生きて_____いつかここから救い出して

待ってるから」






そう悲しげに言うモンゴメリに、判ったと言う敦。


そんな二人を見て青春ですね…、と思う石燕。







モンゴメリから人形を受け取り飛び降りようとする石燕達。しかし、ここで問題が発生する。






「あれ?!石燕さんの分は?!」






そう、石燕の落下傘(パラシュート)が無いのだ。その事に気づいた敦達は、どうしようと言い始める。







「ふふふ、大丈夫ですよ。

_____【百鬼夜行 鴆 半鳥化】」





石燕がそう言えば、腕が黒に近い緑色の羽に変わっていて、足も鳥の様になっていた。







(ちん)】、それは中国から伝わってきた妖怪。鷹ほどの大きさで毒があるとされている。黒に近い緑色の羽は美しいとされていた。





「…綺麗ね。ポソ」





モンゴメリにそう言われて嬉しいのか、羽をパサパサさせる石燕。






「モンゴメリちゃん。これをどうぞ。」

「これは?」




少し異能を解いて石燕が渡したのは、あるお店の名刺と鴆の羽だった。







「いろいろ助けて貰った御礼です。
そこのお店は優しい店主さんですよ。そこで、いろんなお話をしましょう?

あ、この羽は一番大きくて美しい物です。」







御守りにどうぞ。と、言えば嬉しそうに小声でお礼を言うモンゴメリ。
それを見てまた、守るべき存在ができた石燕だった。






「あれ?この前の鴉天狗にしたらよかったのでは?」





ふと、疑問に思った事を聞く敦。それを聞いてあー、となる石燕。








「あれは、使い過ぎると私が辛いんです…」

「あぁ…成程…」









「そんな同情した目で見ないでください。」

「いいから早く行きなさいよ!!」

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(プロフ) - あ、本当ですね!ご指摘ありがとうございます! (2021年5月23日 13時) (レス) id: 8b752a0121 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 41ページ 探偵社)に電話して! の ) は不要ではないでしょうか? (2021年5月23日 13時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年3月17日 18時

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