迷い犬の百鬼夜行２ 【文豪ストレイドッグス】【文スト】

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「判った風なこと言わないで！あたしが居る場所のこと恵まれた貴方方に判って？

あたしには組合(ギルド)の他にないの！」



耳を塞ぎながら声を荒げて言うモンゴメリ。そんな彼女を心配そうに見守る石燕。





「ねぇ、売れ残りの交織服で一年を過ごした事はある？
熱した火搔き棒で折檻された事はある？凍傷で血の滲む指で皿洗いをした事は？


この傷の痛みと苦しさがどんなものか貴方方に想像できて!?」






特に貴方よ！、と石燕を指差すモンゴメリ。





「一日目に痛むのは骨です。」



「そうだ。でも一番きつい(・・・)のは三日目だ。動くたびに火傷が擦れて死ぬ程痛む。」





いつの日かを懐かしむように言う石燕。敦は、その石燕に続き言う。




敦は自分の横腹を見せる。そのには、モンゴメリと同じように火傷の痕がある。





「私はここです。」





そう言い、自身の肩甲骨を指差す石燕。それは、昔石燕の才能を逆恨みした者が付けたものだった。









_____『貴様ら一族が居なければ！』

_____『…ッ、ゥ…！』





嫌な記憶を思い出したと思い、振り切るように顔を上げれば景色が変わっていた。





「「此処は…」」





見覚えがあった景色だった。此処は、彼女の異能が作り上げた異空間。







「もう手遅れよ」

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