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乾いた音が探偵社内に響いた。
それは、石燕が乱歩を平手打ちしたのだった。



「…は?」



自分が打たれたことを理解した乱歩。驚いてそれしか言えなかった。なぜなら、普段怒らない石燕怒ったからだった。





「不愉快です。」






左右異色の目が不気味で冷たく感じた。


珍しい光景だった。乱歩を慕っている石燕が、いや、人を怒ることのない石燕がここまで言うのは。






「石燕お姉様の言う通りですわ。
殿方の大好きな『筋』とか『べき』とかを百年議論して決めても良いのですけど…


代わりにして方は如何?」





石燕に賛同するナオミの横には_____





「社長⁉」



社長の姿に驚き弁明する国木田。内容は業務終了後に敦を救う情報を探すという事だった。







「必要ない」









「全員聞け!

新人が拐かされた。全員石燕を中心に追躡に当たれ!


無事連れ戻すまで現業務は凍結とする!」





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作者名: | 作成日時:2021年2月28日 20時

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