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「(【超推理】____!)」



写真を見て情報を整理する乱歩。




「(すごいですね…。これで異能力ではないと
は…)」





乱歩に感心する石燕。そんな石燕は、いつも乱歩に驚かされてばかりだった。









_____『君、その仕事嫌なんだろう?』


_____『…嫌と言っても行く宛がありませんから。それにこれ以上師匠に迷惑をかけれません。』


_____『…感情消してた方がおじさん嫌がるよ。変な笑みも浮かべてさぁー…』


_____『⁉』


_____『君はまだ子どもなんだしさー、





わがまま言いなよ。』







初めて会った時に言われた言葉だった。


初対面でこう言ってきたのは彼だけだった。堂々とした態度、ハッキリと言う口全てに驚いた自分がいた。







「…敦君が今いる場所は____


此処だ」







そう言い、地図の海を指差す乱歩。その事実に驚く調査員。






「速度は東南東に20節。公海へ向け進んで居る。

死んではいない。…今はね。」





「「!船か!/ですか!」」







「輸送先は、外国か。」




「拙い。国外に運ばれたら手の出しようがない…。」





絶望しきった顔をしながら言う国木田。





「港に社の小型高速艇が有る。


_____今出せば間に合う。」






そう言い、袖から鍵を取り出し、石燕に投げて渡す福沢。




鍵を受け取れば、国木田と共に走り出した。








「石燕!」



「判っています!」






_______異能力【百鬼夜行 異獣】




【異獣】それは、猿の様な容姿で、力持ちで足が速いとされている妖怪。

手脚を獣化させ、国木田を背負って走る石燕。人目につかない様に人通りの少ない道を進んでいく。そうすれば、見えて来る港。





「あれだ!石燕!」

「はいっ!着地します!」




捕まってくださいね。と言い近くの建物から飛び降りる石燕。






「国木田さん。驚いている場合じゃないですよ。」

「誰の所為だと思っているんだ貴様…!」




結構な高さがあった建物から降りたのがどうやら駄目だった様で、顔を白くさせている国木田。そんな国木田に容赦ない石燕。




「行くぞ!石燕!」

「はい!」






小型高速艇の煙塵音が港に響いた。

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作者名: | 作成日時:2021年2月28日 20時

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