ideal Ｊside ページ35
あいつの事なら俺が一番分かってると思ってた
どんな顔も見てきた俺だから、って
思ってたのに。
「知り合い…なのかな、その人に夏休みなにするの？って聞かれて、そういえば自分はなんにも考えてなかったなーって思っただけ」
…そんな顔、知らない
いや知ってる。でもそれは俺の頭の中でのAの顔で…
いつか…そういう関係になって、誰かに俺のことを話す時にどんな顔するかなって
まさに俺の想像とドンピシャだった。
信じられる？
気を緩めたつもりもないのに、いつの間にかAは違う人を見ていた。
でも、まだ大丈夫。大丈夫なはず。
Aは鈍感だから、自分の気持ちにはそう簡単には気づかない…
それに誰だか分からないけど、俺の方が何年も一緒にいるんだから優位だろって余裕ぶりながら、ほんとは取られたらどうしようって臆病になる。
だけど、絶対卑怯な手は使いたくない。
Aのためにも、俺のためにもって誓ったはずなのに。
「丘の上の豪邸。知らない？地元で有名な…」
ライバルとして見ていたけど、誰だか気にならなかった男はここらで有名すぎる人だった。
勿論悪い意味で。
その瞬間俺の中に出来ていた誓約はぼろぼろに破れていて、寧ろこれをラッキーだと思ってしまった
でも、結果的には俺の惨敗だった。
「ジョングクのぱぼ…なんで朝に言うの？
今から授業なのに…っ、」
Aにとって、それは気持ちに気づくきっかけになってしまったのかもしれない。
なんて俺は浅はかだったんだろ。自分だって噂を信じないくせに、こんな時だけ信じて、好きな人を振り向かせるためだと思ってやったら、傷つけてしまった。
「…A、泣いてるの？」
「私が聞きたい…っ、なんで、泣いてるの…？
私は、なんで泣いてるの…」
これでも、どうか気づかないでって思ってる。
俺って最低だ。最低なのに、Aの涙を拭った瞬間、どうとでもなれって思った。
抱きしめても抵抗しないAに、どきどきして、心臓の音が聞こえないか心配だった。
いつの間にか通行人は誰もいなくて、遠くからチャイムが聞こえる。
既に学校は始まってたけど、Aはまだ気づかずに泣いてる。
どうか、このままで
今までずっとAに一途だったんだ。
なのになんで？
いつか、お互いの思いが通じあって、こうやって抱きしめるはずだったのに
全然、嬉しくなかった。
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ティラミス(プロフ) - ジンニムと主人公ちゃんとテテの3人の会話が、というか主人公ちゃんが面白くてめちゃ笑わせてもらいました！笑後半からいろいろと悲しすぎて胸が痛かったです(；＿；)これからどういう展開になっていくのかすごく楽しみです！更新頑張ってください！！ (2018年4月5日 17時) (
レス) id: 8810c09dc0 (このIDを非表示/違反報告)
いくみん(プロフ) - パス解除待ってました~(T_T)また楽しみにしてますね! (2016年8月7日 21時) (レス) id: 970b4833a7 (このIDを非表示/違反報告)
どーん(プロフ) - ミョンファさん» 嬉しいです！！期待に答えられるよう精一杯やらせていただきます！ (2016年6月25日 11時) (レス) id: da3ea46b05 (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - 今一番お気に入りのお話です！更新楽しみにしてますね〜＾＾ (2016年6月24日 2時) (レス) id: 9c6bf2f88d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どーん | 作成日時：2016年6月7日 20時
