3話 ページ30
なんですか、それ。
ただ、私に出てけって言えばいいのに。
どうして何も言わないで、傷ついた顔をしてるのか
どうして自分だけ傷を負ってここにいるのか
ぐるぐるとめぐる思考に胸焼けがする
私は、今この瞬間にも
自分の気持ちを理解出来てなかった。
「…やっぱり、そこら辺の家政婦にデリケートな話したくないですよね」
卑屈みたいなことを並べて、
浅く自嘲すると、動揺して揺れる瞳
なんで、こんな悲しいんだ
どうしよう、私、誰と張り合ってるんだ。
泣いたってテヒョンさんを困らせるだけなのに…
涙が、ぽろんと目からこぼれ落ちた。
「Aちゃ…」
「すみませっ、泣くつもりはなかったんです…」
「ちがうよ。俺はそんなこと思ってない
だってAちゃんには関係ないことだよ。迷惑かけたくないから…」
関係ない…
「そうですね、関係ないことです」
「だからこそ、突き放されてるみたいで悲しいです」
「…」
「他の人に頼んで、片付けに来てもらいますね」
ゆっくりと立ってから、急いで扉に向かう
後ろなんて振り向いてる暇なんてなかった。
きぃ…ばたん。
最後だけ、躊躇して閉めてから、拘束されてた身体の力が抜けて、その場に座り込んだ。
あぁ…もう
「なんで、言っちゃったんだろ…」
ごしごし、袖で目をこすりながら絶賛後悔中。
早すぎるだろ、いやすみません。自分でもよくわかんないんですけど
海に誘いに来たのに…ミンギュになんて言おう
呆れたように笑われそう。
はぁー…って、もう1度ため息をはいて、下を向いたら黒い影が覆った。
「…ソクジン、さん」
「Aちゃん…？どうしたの？」
さっき来たのが、ソクジンさんだったらどんなによかったか…
「大丈夫？生きてる？」
「生きてないです…今すぐ消えたい海に沈みたいふよふよ浮いてたいクラゲになりたい」
「クラゲ…キクラゲになったら冷やし中華してあげる」
「…キクラゲはきのこです」
「まじか。」
ふふ、って微笑みながら右手を差し出して、
それを掴むと立ち上がらせてくれた。
「ここじゃ…あれだから。おいしい紅茶飲みながらでも話そうよ」
「…はい、」
力なく頷くと、ソクジンさんが頭をぽんぽんしてくれた
また、泣きそう…
「うぇえ…」
語弊がありました。
もう泣いてます
「はいはい。今だけなら服に鼻水つけてもいいからね」
「…ｽﾞｯ」
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ティラミス(プロフ) - ジンニムと主人公ちゃんとテテの3人の会話が、というか主人公ちゃんが面白くてめちゃ笑わせてもらいました！笑後半からいろいろと悲しすぎて胸が痛かったです(；＿；)これからどういう展開になっていくのかすごく楽しみです！更新頑張ってください！！ (2018年4月5日 17時) (
レス) id: 8810c09dc0 (このIDを非表示/違反報告)
いくみん(プロフ) - パス解除待ってました~(T_T)また楽しみにしてますね! (2016年8月7日 21時) (レス) id: 970b4833a7 (このIDを非表示/違反報告)
どーん(プロフ) - ミョンファさん» 嬉しいです！！期待に答えられるよう精一杯やらせていただきます！ (2016年6月25日 11時) (レス) id: da3ea46b05 (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - 今一番お気に入りのお話です！更新楽しみにしてますね〜＾＾ (2016年6月24日 2時) (レス) id: 9c6bf2f88d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どーん | 作成日時：2016年6月7日 20時
