2話 ページ2
「うぅ…怖い…いや、怖くない…怖くない！」
旗から見ればこんな風に呪文を唱えてる私は不審者にしか見えないだろう。
なんとも典型的な脅かされ方をされてしまった後、1通り笑ったソクジンさんは私に仕事を与えた。
それが、庭掃除。
なんて鬼畜。きっとソクジンさんは優しい顔をした悪魔かなんかだろう。
多分…いや、絶対作り話に決まってるけどなるべく奥の方は見ないようにしてる。
はぁとため息をついた瞬間
「どんな感じ？」
「うぉああ！？っ、く、そ、ソクジンさん！！」
驚きと一緒に怒りが湧いてきて、つい“くそ”と言いかけたのは許してほしい。
くくくっとまた笑いだしたソクジンさんを睨んだ
「からかわないでください！」
「くくっ、ご、ごめんね…
ちょっと思った以上の反応だったからさ」
よしよーしって頭を撫でられた
多分…いや、絶対！この人女に慣れてる！！
反射的にさっと頭を避けたら
「あれ？照れてる？」
「照れてないです」
「顔赤いけど」
「照れてないです」
「あは、かわいー」
あれ？私、遊ばれてる？
「はは！別にAちゃんをからかいたくて呼んだんじゃなくてさ、ごみ捨てお願いしたかったんだ」
「ごみ捨て？」
「あのね、庭をぐるーっと回ったらごみ捨て場があるから」
「え、庭ですか…？」
「怖くないんじゃなかったっけ？」
さっきの呪文聞かれてた！！
「で、でも幽霊が…」
「ファイティン！」
どういうことっすか。
完全に私で遊んでますよね
結局、ソクジンさんに歯向かう勇気も出ず箒を置いてゴミ袋を持った。
「うぅ…見るな。なるべく周りは見るな。
信じるのは己とアルバイト代だけ…さっさと捨てて全速力で走れば…！！」
これも仕事の内だと心の中で何度も唱えながら庭の奥へ…
それにしてもここの家は広すぎる。
庭を横断するだけで5分以上もかかった
気づけばこの家に入る前に見た煉瓦の中垣が見えたのでここが最端だと知る。
庭も庭だけど、ごみ捨て場もでかすぎだろ…
えいっとゴミ袋を投げてからすぐ様逃げようと思ったけど、目の前に広がる景色に呆然とした。
ここに来るまで下しか見てなかったから気づかなかったけど、どこもかしこも花だらけでここだけ、絵本の中の世界みたいだ。
煉瓦造りの小屋もあって…ん？小屋？
小屋って言うよりも、もう少し大きな…
あれ？(汗)
『この庭をまっすぐ進んだら離れがあるんだー』
あ、離れだ。
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ティラミス(プロフ) - ジンニムと主人公ちゃんとテテの3人の会話が、というか主人公ちゃんが面白くてめちゃ笑わせてもらいました！笑後半からいろいろと悲しすぎて胸が痛かったです(；＿；)これからどういう展開になっていくのかすごく楽しみです！更新頑張ってください！！ (2018年4月5日 17時) (
レス) id: 8810c09dc0 (このIDを非表示/違反報告)
いくみん(プロフ) - パス解除待ってました~(T_T)また楽しみにしてますね! (2016年8月7日 21時) (レス) id: 970b4833a7 (このIDを非表示/違反報告)
どーん(プロフ) - ミョンファさん» 嬉しいです！！期待に答えられるよう精一杯やらせていただきます！ (2016年6月25日 11時) (レス) id: da3ea46b05 (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - 今一番お気に入りのお話です！更新楽しみにしてますね〜＾＾ (2016年6月24日 2時) (レス) id: 9c6bf2f88d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どーん | 作成日時：2016年6月7日 20時
