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先輩の笑顔は不思議 ページ8

放課後、私はドキドキした気持ちであの階段まで行った。
階段を上がって行くにつれて、少しずつ音が聴こえてくる。

──♩─♬──♪─♩──

ギターの音だ。

先輩、ギターも弾けるんだ。
先輩の弾くアコースティックギターの音も、声と同じようにあったかくて、優しい。
感心しながら階段を上がって、先週と同じように壁から顔を覗かせる。

「Aちゃん!?来てくれたんだ!」
足音を聞いていたのか、すでに顔をあげていた先輩が驚いた顔をする。

「あの…すみません、め、迷惑ですかね……?」
申し訳なさ半分、本気にしてたのは自分だけなのかという落胆半分で、おずおずと首をすくめる。

「え?いやぜんっぜん!!来てくれると思わなくてびっくりしたよ…!ありがとう!」

そう言ってまた笑顔になる。

無邪気で楽しそうな笑顔に、こちらも自然と顔がほころんだ。
先輩の笑顔って、他の人も笑顔にさせる力があるみたい。

─────────────────────

少ないですがキリが悪くなっちゃうので次行きます!

かわいいですね、先輩→←一週間


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作者名:merry | 作成日時:2020年11月29日 21時

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