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フラグ立ったってやつかな ページ2

「A!帰るわよ」
「遅くなっちゃった。ごめんね」
「あ、ううん。おかえり梅!恋雪!」

しばらくして戻ってきたのは、銀髪の美女、梅と儚げな女の子、恋雪。
ふたりとも、私の中学の時からの友だちだ。
「ごめんね待たせちゃって」
「ううん!青春感じれたからいいの!」
「どうせまた年寄りみたいに黄昏れてたんでしょ」
「梅ってほんと毒舌家だよね」
なのにモテるってどゆこと、とつぶやくとふん、と鼻であしらわれた。
なにそれ悲しい。

「別にモテたって楽しくないわよ。今日だって掃除終わって帰りたいのに声かけてくるし……」
「梅は絶世の美女だから仕方ない」
モデルさんと並んでもおかしくない。ほんとこの顔面は人類の奇跡だと思う。
今日は二回よ、とご機嫌斜めな様子。
「いや一日二回告白される時点で普通じゃないからね」
「梅ちゃんかわいいもんね」
「それ恋雪が言うかあ」
「?」
首をかしげる恋雪だって、かなり整った顔立ちをしている。
男子の間でもかわいいと評判だ。
「まあ恋雪には婚約者がいるし」
恋雪は家の道場の門下生で、ふたつ年上の狛治さんという人と婚約している。
その狛治さんは、不良に絡まれた同級生を助け、さらにその不良をボコボコにしたらしいという噂。
強くて優しいという婚約できたら親が泣いて喜ぶような人だ。そしてイケメン。

「男除けになってて丁度いいわよね、私も欲しいわ、婚約者」
「そんなあのアクセサリーかわいー、欲しーとかいうノリで言わないで?」
けど梅ならすぐ作れそうだけど、婚約者。

「そんなふたりと並ぶ私ってバラと雑草って感じ」
「急になに言ってんの?」
「雑草はすごいんだよAちゃん!」
「ふたりはブレないねー」

「アンタだってそこそこなんじゃないの?」
「へ?」
「うんうん。Aちゃんすごくかわいいよ」
「いやいやいやいや」

「きっとすぐに素敵な人に出逢えるよ!」
「そうかねえ……」
適当に返していた私だったけど、まさかこの話が本当になるとは思わなかった。

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作者名:merry | 作成日時:2020年11月29日 21時

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