Episode02 Y151 ページ1
トビオ…。
機嫌悪そうだったなぁ…。
やっぱり、ヤバ高の人と一緒っていうのは面白くないよね。
「そういえば、今日は電車じゃなかったんだね?」
マルちゃんの言葉に、びくっと身を震わせる。
責められるかなと思ったけど、
マルちゃんの顔を見る限り、他意はなさそうだ。
相手がヤバ高生だっていうのも、マルちゃんは気づいてないのかもしれない。
というより、特に何も考えていないのかもしれない。
顔に感情が出やすい、マルちゃんは…
こういうときはホッとする。
嫌われたかもしれない。
怒らせたかもしれない。
そう不安に思いながら過ごすのは…ツライ。
「結局、なんだかんだでさくらちゃん見てないんだよね〜。」
『今日みる?』
「どうしようかな〜。
っていうか、あれどこやったんだっけ?」
『部室で…あ、ほら。
今宵ちゃん来て、ダンボールに隠してたじゃん?
そこに戻したよ。』
「そっか。」
のんびり、いつも通りくだらない話をしながら教室に向かう。
いさみんと、トビオはいないけど。
いさみんは…お昼休みにでも話しに行ってみよう。
うん、大丈夫。
心の中で自分に言い聞かせる。
いさみんだって、ちょっと感情的になっただけだ。
大丈夫。
私たちを、他人だなんて思ってない。
友達想いのいさみんだもん。
そう思ったら、気持ちが少し軽くなった。
教室に入ると、すでに来ていた由佳を見つけ
マルちゃんに『あとでね。』と言って、
由佳に駆け寄る。
『由佳ー!ごめんー!』
「おはよ。どしたぁ?」
がばっと頭を下げた私に、由佳は笑いながら言う。
『おはよ。
ごめん、色々あって正樹くんに、
学校まで送ってもらった。』
でも、後ろ暗いことはなにもないのだと
説明をしようとしたら、
「あ、聞いてる聞いてる。
ごめんね、しつこく誘われてない?」
と、あっさり答えが返ってきた。
『大丈夫、正樹くんちょっと勘違いしたままだったみたいで。
市橋くんとは関係ないって言ったから分かってくれたと思う。』
「ど…うかな…。」
由佳は苦笑するけど
また誘う。はきっと、社交辞令だろう。
トビオ、来ないかな。
不機嫌そうなトビオの顔を思い出して…
由佳と話しながら、ちらちらとドアを確認するけど戻ってくる気配はない。
むすっとした顔のままもトビオが教室に入ってきたのは、朝のHRの開始を告げるチャイムと同時だった。
302人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みほ(プロフ) - 結姫さん» 独り言www四巻完結おめでとうございます^^おつかれさまです〜 (2017年12月13日 9時) (レス) id: ffa53d8167 (このIDを非表示/違反報告)
結姫(プロフ) - はなさん» はなさん、ありがとうございますー^^5巻もお付き合いくださいー (2017年12月12日 21時) (レス) id: 2910946d8c (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - わー!!4巻完結おめでとうございますー^^ (2017年12月12日 20時) (レス) id: 4219f90d82 (このIDを非表示/違反報告)
結姫(プロフ) - みほさん» ごめんなさい、レスにしてなかったから、独り言になってましたwそうなんですよ、ノリの問題なのですが…><;もうちょっとで4巻かんけつなので、何とか頑張ろうと思うです! (2017年12月8日 0時) (レス) id: aa658a14f4 (このIDを非表示/違反報告)
結姫(プロフ) - 旅人さん» ですよね^^;ありがとうございますー (2017年12月8日 0時) (レス) id: aa658a14f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:結姫 | 作成日時:2017年9月21日 22時