Episode01 Y49 ページ49
「マル！？大丈夫か？マル！」
トビオ達の声を聞きながら、ゆっくり思考を巡らせる。
え…マルちゃんなの？
そう思っちゃう位、血だらけで顔は腫れ上がって…。
『きゅ…救急車…。』
「死んでるんちゃうん？」
「おい…おいマル！マル！」
「起こすぞ。」
いさみんとトビオがダンボールの中から
マルちゃんを抱え起す。
「おう、おい、おいっ！」
「マル！」
「うっ…。」
マルちゃんが、体を揺すられて、
息を漏らした。
よかった…。
「あぁ…。」
「生きてる…。」
「生きてる、生きてる。マル？」
なんでこんな事に？
呆然と立ち尽くしていると
少し離れた所から、
こちらに嘲るような笑い声。
「お届け物でーす。」
そちらに目をやると、
10人くらいの集団の中、
昼会ったばかりの彼の姿があった。
「受け取ってくださーい。」
お届け物だと声をあげた男子は
昨日絡んできた中にいた人だ。
赤いシャツの、軟派な感じなヤツ。
「おい。」
「やっべぇぞ。」
「似合ってるよー。」
上がる声の中1人、ほくそえむように口角をあげてるのが目に付いた。
哲人だ。
怒りに任せてその集団に足を向ける。
『あなたがやったの！？』
駆け寄って、黒いバイクに跨った
学ランの裾を両手で掴む。
『マルちゃんに…
あんなこと…っ！』
なんで！
あんなに優しく笑えるのに…っ
ケーキ嬉しかったのに！
「行こうよ、市橋くん！」
「君も行く？」
『市橋…？』
哲人の苗字、市橋？
『ヤバ高のボス？』
信じられない。って見つめたら、
まっすぐな視線で誘われる。
『なんで！』
「うるせぇな、黙らしちゃうよー。」
肩に回された手を振り払って、
なんでだか止まらない涙を
服の袖で拭い去った。
『良い奴もいるのかもって。
あんな事して…
許さないんだから…っ』
私と哲人の顔を交互に見ながら様子を伺う
他のヤバ高生達。
哲人…市橋は、面白くなさそうに
ため息を吐くと踵を返して行ってしまう。
他の人もそれに続く。彼らがバイクのエンジンをかけて行ってしまうまで、
怒りとパニックで身動きできないまま
赤いテールランプが揺れるのを見送ってしまう。
「お届け物…壊れてますけど〜！」
センパイの声を背中に聞いた。
「マジかよ。あいつらシャレになってねぇよ。」
「警察や警察。」
「いいよ、そんなの。」
慌てるいさみんとセンパイに向けた
トビオの言葉に振り返る。
「え？」
「トビオ？」
「ってゆうかさ…
あいつら殺そう。俺たちで。」
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結姫(プロフ) - みほさん» しばらくは、出てこないと思う♪乙女な小説が書きたいのに！汚物のはなしばっかり＞＜ということで、また次巻〜 (2017年8月8日 19時) (
レス) id: aa658a14f4 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 結姫さん» すっごい書いてありましたねｗｗｗ1巻目完結おめでとうございます＾＾我儘なリクエスト、聞いてくれてありがとうございました！次も楽しみにしています♪ (2017年8月8日 19時) (レス) id: ffa53d8167 (このIDを非表示/違反報告)
結姫(プロフ) - レオナさん» レオナさん、ごめんなさい。2巻目まだ公開できる状況になってなくて、下書きのままなのです。リンクややこしくてすみません><少々おまちください (2017年8月6日 11時) (レス) id: 2910946d8c (このIDを非表示/違反報告)
結姫(プロフ) - しおらんさん» しおらんさん、ありがとうございます^^ケーキシーン、ほんとはもっと長かったんですけど、パート1をトビオのセリフで終わりたくて、若干短く><そのうちその時の話ももう一度出てくる予定なので、次巻もよろしくお付き合いください^^ (2017年8月6日 11時) (レス) id: 2910946d8c (このIDを非表示/違反報告)
レオナ(プロフ) - 毎回楽しく読ませてもらってます！パート2なんですけど、パスワードかかってますか？ (2017年8月6日 0時) (レス) id: 1e5c4cc75a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結姫 | 作成日時：2017年7月20日 0時
