Episode01 T33 ページ33
『すいませんっ
遅れました…？』
「確認しなくても、遅刻だ。」
Aがチャイムが鳴った5分後くらいに駆け込んできて、あっさり遅刻を言い渡された。
Aはすまなそうに、
なんで疑問形なんだよーと、笑いの起こった教室に
入ってくる。
『ごめんなさいっ』
なにしてたんだよ。
視線を送ってみても、Aはこちらを見ない。
「A、結局どうなったのかな。」
マルがこっそり振り返って言う。
「知らね。」
短く呟くと、マルが
なんだよ、冷たいなぁーと前に視線を戻した。
真面目に授業を受け始めたAを
斜め後ろから眺めながら
授業が終わるのを、ただ待った。
.
「なー…。」
授業が終わった途端、お弁当を取り出して
食べ始めるA。
Aの前の席に座り、さらっと溢れた
Aの髪を指に絡ませながら声をかける。
『ちょっと。
食べにくいー。』
「昼休みに食べないお前が悪いね。」
『そりゃそうだけどさ。』
口をもぐもぐと動かしながら、
答えるA。
柔らかそうな唇から、目が離せなくなった。
Aも…彼氏とキスとかすんのかな…。
気づいたら、頬に手を触れ、親指でAの唇を
拭っていた。
『？ケチャップでもついてた？』
ガタンッ
と俺が腰かけていた椅子が後ろに倒れる。
慌てて立ち上がってしまった。
何やってんだ！
おれ！！
相手は、Aだぞ！？
「ごめん。」
『…何が？』
「や、ケチャップ…取るにしても、
口に触ったら、彼氏いい気しないだろ。」
Aの言った理由をそのまま使って
しどろもどろに話す。
『彼氏？』
何言ってんだろ？
みたいな顔で、見上げてくるA。
「彼氏、出来たんだろ？」
『私？』
他に誰がいるんだよ！
『…なんでそんな話に？』
「違うの？？」
横からマルが話に加わって、
俺のパニックが増す。
いつから聞いてた！？
っていうかどこから見てた！？
『彼氏ならいないけど？』
「やったー。
じゃあ、パンツも見せてもらえるね！」
『マルちゃん、教室で誤解受けるようなこと叫ばないで。』
苦笑するAと、嬉しそうに興奮するマルを見ながら、マルがあれをどう思ったのかが
気になってそわそわする。
『なんだって、彼氏なんて話になったのー？』
ケラケラ笑うAを見て、
彼氏出来てないんだって思ったら
どこかホッとしている自分戸惑った。
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結姫(プロフ) - みほさん» しばらくは、出てこないと思う♪乙女な小説が書きたいのに！汚物のはなしばっかり＞＜ということで、また次巻〜 (2017年8月8日 19時) (
レス) id: aa658a14f4 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 結姫さん» すっごい書いてありましたねｗｗｗ1巻目完結おめでとうございます＾＾我儘なリクエスト、聞いてくれてありがとうございました！次も楽しみにしています♪ (2017年8月8日 19時) (レス) id: ffa53d8167 (このIDを非表示/違反報告)
結姫(プロフ) - レオナさん» レオナさん、ごめんなさい。2巻目まだ公開できる状況になってなくて、下書きのままなのです。リンクややこしくてすみません><少々おまちください (2017年8月6日 11時) (レス) id: 2910946d8c (このIDを非表示/違反報告)
結姫(プロフ) - しおらんさん» しおらんさん、ありがとうございます^^ケーキシーン、ほんとはもっと長かったんですけど、パート1をトビオのセリフで終わりたくて、若干短く><そのうちその時の話ももう一度出てくる予定なので、次巻もよろしくお付き合いください^^ (2017年8月6日 11時) (レス) id: 2910946d8c (このIDを非表示/違反報告)
レオナ(プロフ) - 毎回楽しく読ませてもらってます！パート2なんですけど、パスワードかかってますか？ (2017年8月6日 0時) (レス) id: 1e5c4cc75a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結姫 | 作成日時：2017年7月20日 0時
