Episode01 Y29 ページ29
お腹減ったし、
ラチがあかないので仕方なく、
学ランの男に従い、バイクに乗っかる。
頭にヘルメットを被せられ、引き寄せられた手が
捕まってろ。と腰に回された。
抱きつく形になって…ちょっとドキッとする。
「行くぞ。」
『はーい…。』
真っ黒なバイクが風を切って走る。
走り出すまでちょっと怖かったけど…
運転荒そうだし…
でも、景色が横に流れてくのが気持ちよかった。
バイクが止まって、
「こっち。」
って言って前歩く彼に、黙ってついて行く。
階段を降りるんだってなったら、
やっぱりちょっと怖かったけど
彼が入ったのは、バーみたいな店だった。
「好きなの頼め。」
端っこの2人がけに腰を下ろし、
メニューをこちらに差し出す。
『あ、ありがとう。』
メニューを受け取って、彼の向かいに座った。
そういえば、ごはん食べさせてくれるって
言ってたんだった。
どうしても、リンチとかガチャとかいう言葉が浮かんでしまって。
ずっと、廃屋みたいな倉庫とかに着いたら
どうしようって思ってた。
それでついてくる私もどうかと思うけど…。
メニューを見ると、
ランチメニューも美味しそうなんだけど…。
考えたらお弁当あるし。
ケーキもいいな。
チョコケーキもいいけど、
やっぱりチーズケーキかな…。
でも、チョコ…捨てがたい…。
「決まったか？」
『あ、うん。チーズケーキ。』
「飯じゃねぇのかよ。」
呆れ顔の彼は、店員さんに
チーズケーキとチョコケーキを頼む。
『あなたもケーキなんじゃない。』
もしかしたら、あわせてくれたのかもしれないけど。
似合わない。
と思ったら、ちょっと面白くて
つい笑ってしまう。
ヤバ高生が、チョコケーキ。
でも、チョコケーキ選ぶってことは
チョコケーキが正解だったのかな。
『そういえば、あなた、誰なの？』
「あ？」
不服そうに、目の前の彼は眉を寄せた。
『名前、聞いてなかったし。』
今のところ、
マルちゃんトビオを脱がそうとしてた
変な人って認識だし。
「哲人。」
『ふぅん。』
「お待たせしました。」
店員さんが、ケーキとセットの紅茶を置いて
下がって行く。
『ぅわー。
美味しそう♪』
目の前に置かれた、ケーキに
フォークを伸ばす。
で…。
なんで、私ここに連れてこられたわけ？
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結姫(プロフ) - みほさん» しばらくは、出てこないと思う♪乙女な小説が書きたいのに！汚物のはなしばっかり＞＜ということで、また次巻〜 (2017年8月8日 19時) (
レス) id: aa658a14f4 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 結姫さん» すっごい書いてありましたねｗｗｗ1巻目完結おめでとうございます＾＾我儘なリクエスト、聞いてくれてありがとうございました！次も楽しみにしています♪ (2017年8月8日 19時) (レス) id: ffa53d8167 (このIDを非表示/違反報告)
結姫(プロフ) - レオナさん» レオナさん、ごめんなさい。2巻目まだ公開できる状況になってなくて、下書きのままなのです。リンクややこしくてすみません><少々おまちください (2017年8月6日 11時) (レス) id: 2910946d8c (このIDを非表示/違反報告)
結姫(プロフ) - しおらんさん» しおらんさん、ありがとうございます^^ケーキシーン、ほんとはもっと長かったんですけど、パート1をトビオのセリフで終わりたくて、若干短く><そのうちその時の話ももう一度出てくる予定なので、次巻もよろしくお付き合いください^^ (2017年8月6日 11時) (レス) id: 2910946d8c (このIDを非表示/違反報告)
レオナ(プロフ) - 毎回楽しく読ませてもらってます！パート2なんですけど、パスワードかかってますか？ (2017年8月6日 0時) (レス) id: 1e5c4cc75a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結姫 | 作成日時：2017年7月20日 0時
