Like Salome 17 ページ8
立ち上げられた捜査本部。
戒名はそのまま、”京都キャバクラ嬢生首殺人事件”と銘打たれ、
事件の凄惨さからか、大掛かりなものとなった。
「なー…Aちゃんは？」
「授業の後の時間に捕まえて、
来れるか尋ねたが、
”今日はちょっと…ごめんなさい。”
とのことだった。」
火村が、Aのセリフだけ裏声で言う。
「似てへんモノマネはいらん。」
「似てたらいるのか…？」
「…いらん。」
「何を遊んでるんですか。始まりますよ。
お二人は部外者なんですから、く・れ・ぐ・れも！
おとなしくしててくださいね！」
「「了解…。」」
火村のモノマネが気に障ったのか、
小野が駆け寄ってきて、小声だがはっきりと伝えると、
自分の席に戻っていった。
「小町さん、機嫌悪いな。」
肩をすくめて言う有栖に、火村は何も言わず
口角をあげる。
刑事たちが席に着き、鍋島がスライドの前に腰かけた。
「被害者は、花街のキャバクラに勤めている瀧岡美衣22歳
頭部を切断して、放置するという、大胆な犯行や。
鑑識から、切断面は電動ノコギリのようなものだと報告が入っとる。
頭部以外の遺体も発見されてないままや。」
事件の内容が事件の内容だ。
マスコミはこぞって取り上げるだろうが、
捜査の方は思うように進んでいないのが現実の様だ。
「まずは、坂下。」
鍋島が名前を呼ぶと、坂下は立ち上がり、
警察手帳を開いた。
「被害者の交友関係、まずはキャバクラでの客…ですが…。」
本日までに来店があったのか、事件のことを知っている様子があったのか。
名簿とともに読み上げられた、よくまとめられた坂下の報告に、
鍋島が一瞬眉を寄せた。
お前、それどうやって調べたんや？
訝し気な表情からは、その思いがはっきりと読み取れる。
連れて来た黒服からの情報というのであれば、
今日の来客情報がありすぎる…。
店を外していた時間だってあるはずだ。
「まさか…！」
「僕からは以上です！」
何か気づいた様子の鍋島の言葉を遮るように、
坂下は大声で言い切って、椅子に座った。
「マスコミでは、被害者の職業とその殺害方法から、
犯人は男？と推測がされています。
短絡的にそうと絞り込むのも危険ですが…
被害者の交友関係を中心に、再度捜査に当たってください。」
小野の言葉に、皆が頷く。
「以上や、警察の威信にかけても証拠見つけ出してこい！」
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結姫(プロフ) - 黒猫さん» 黒猫さん、コメントありがとうございます！わたしも機種変で久しぶりに占ツクを開きました。久しぶりに読み直して更新してみようかなーと思う温かいお言葉ありがとうございます (2021年11月30日 22時) (
レス) id: 3be09aaa01 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 。久しぶりに占ツクを開いて、初めから読んでいますが何度読んでも、この回と今？最新のあたりはちょっと苦しくなるくらい物語に没頭してしまいます。つい読み返してしまう作品です。あまり頻繁には読めていませんが、面白いのでこのまま最新まで読み進めたいと思います (2021年11月5日 2時) (レス) id: 65cf13def1 (このIDを非表示/違反報告)
結姫(プロフ) - みほさん、ありがとさんです♪11も今晩には公開予定です＾＾ (2017年4月7日 11時) (レス) id: aa658a14f4 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 10巻完結おめでとうございます！！11も楽しみにしています♪ (2017年4月7日 10時) (レス) id: ffa53d8167 (このIDを非表示/違反報告)
結姫(プロフ) - アソパソマソさん» アソパソマソさん、それです(笑)と言うことで、分岐点は13の予定…。着実にシャングリラの……あとは読んでいただいてのお楽しみ♪ (2017年4月7日 7時) (レス) id: 2910946d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結姫 | 作成日時：2017年3月6日 22時
