Like Salome 30 ページ21
事務所の入り口をノックして
中からの返事を聞いてドアを開ける。
「なんだ、潜入捜査はおしまいか？」
店の長である深江が、煙草を消しながら苦笑する。
顔を見ただけで、察してくれたようだ。
『急なお話でごめんなさい。』
「急に押しかけてきたと思ったら。
出てくのも急か。」
手振りで、ドアを閉める様にいう
深江に従い、パタンとドアを閉め、
Aは頭を下げた。
『すみません…。』
「いいよ、最初からそういう話だった。
ミイの件は、片付いたのか？」
『…残念ながら。』
深江は、新しい煙草を取り出して
口にくわえる。
「ニュース見て、問い合わせの電話よこした客が
何人かいたよ。
ほれ。」
メモ書きで、名前の羅列された紙を
くしゃくしゃっと丸めて、店長が投げた。
「個人情報だからな。お前には渡せない。
だから、捨てとけよ？
シュレッターかけてな？」
『…ありがとうございます。』
「あと、給料。」
ほれ。
と、紙封筒を揺らしながら店長が言う。
『いただけませんよ。』
「お前を指名してた客もいるんだ。
体験入店でも、給料は払う。」
『…はい。』
「残念だな。」
『ありがとうございます。』
「時間あるんだろ？少しいいか？」
深江は、店の防犯カメラのデータを再生しながら
Aを手招きして呼ぶ。
「こいつ…会ってねぇよな？」
『はい、私が居る間は来店されてないですね。』
「
ミイの
顔を覚えておくといい。」
『店長は、この人が怪しいと？』
「そんなことは言ってないだろ。
大事なお客様だ。」
『…お店の方は、大丈夫ですか？』
「お前が心配する事じゃない。
なんとかするさ。
ガキは早く帰って寝るんだな。」
最後にもう一度、覚えたな？
と深江は聞き、Aの肩を押した。
同じ年齢の子も働いていたのに…。
ガキって。
Aは苦笑しながら、
『じゃあ、帰りますよー。』
と言って店を出た。
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結姫(プロフ) - 黒猫さん» 黒猫さん、コメントありがとうございます！わたしも機種変で久しぶりに占ツクを開きました。久しぶりに読み直して更新してみようかなーと思う温かいお言葉ありがとうございます (2021年11月30日 22時) (
レス) id: 3be09aaa01 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 。久しぶりに占ツクを開いて、初めから読んでいますが何度読んでも、この回と今？最新のあたりはちょっと苦しくなるくらい物語に没頭してしまいます。つい読み返してしまう作品です。あまり頻繁には読めていませんが、面白いのでこのまま最新まで読み進めたいと思います (2021年11月5日 2時) (レス) id: 65cf13def1 (このIDを非表示/違反報告)
結姫(プロフ) - みほさん、ありがとさんです♪11も今晩には公開予定です＾＾ (2017年4月7日 11時) (レス) id: aa658a14f4 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 10巻完結おめでとうございます！！11も楽しみにしています♪ (2017年4月7日 10時) (レス) id: ffa53d8167 (このIDを非表示/違反報告)
結姫(プロフ) - アソパソマソさん» アソパソマソさん、それです(笑)と言うことで、分岐点は13の予定…。着実にシャングリラの……あとは読んでいただいてのお楽しみ♪ (2017年4月7日 7時) (レス) id: 2910946d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結姫 | 作成日時：2017年3月6日 22時
