【テニプリ】トリップしたけど、元の世界に帰りたい

番外編〜もう一回トリップしてみた〜 ページ43

だいぶ前に、“もう一回トリップしてみた”を書いて欲しいとのリクエストがあったので書いてみました
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こっちの世界に帰ってきて3年が経ち、もう直ぐクリスマスの時期。

クリスマス…それは、リア充のためにあるようなもので。

しょっちゅう、ラブラブのリア充を見る。

その度にブン太を思い出してどうしようもなく胸が締め付けられる

そんな時は、何時も空を見上げる。

…でも、そんな事をしただけで悲しさが消える訳なくて、つい名前を呼んでしまう

『ブン太…』

私のつぶやきは、虚しく空に吸い込まれるだけ＿＿＿








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クリスマス、当日

私は街の中心部にある高層マンションに住んでるから、外からざわざわとクリスマスソングやら人の話し声が聞こえてくる。

それを1人で見下ろす

何で1人か？

あれだ、クリボッチというやつだ。

べつに、ボッチという訳じゃないけど。

だって、ほんとならブン太がいて…

…あ、悲しくなってきた。

これ以上外の声を聞きたくなくて、シャッターをしめるけどまだ聞こえてくる。

だって、ここ３階だもん。

高層マンションの３階。

こんなに虚しいことは無いだろう。

因みに私には兄弟がいないし、両親は2人でラブラブと旅行に行ったので本格的なクリボっち……

あぁもう、いっそのこと冬休みの宿題でもしよう。

本気で。






、






『終わったー！』

やっと、終わった。

そう思った時は、もう夜の7時

冬なので、外はもう真っ暗。

クリスマスなのに一歩も外に出ない、と言うのもアレだから、外へ出てきた。

家は街の中心部だが、少しそれれば自然が綺麗なところに出る

でも、田舎では無い。

田んぼも住宅地もなく、ただ川が流れていて、星が綺麗な野原

適当なとこに腰を下ろして、ゆっくり目を閉じ、ブン太のことだけを考える

(今頃、何してるんだろう)

(私のことなんかもう忘れちゃった？)

(新しい彼女、出来たのかな…)

寂しいと、ネガティブになるから嫌だ。

でも、とてつもなくブン太に会いたい。

ブン太に会えるのなら、これから先の人生は要らない。

そう強く思うけどどうしようもなくて

目をあけて、帰ろうと腰を上げた時

不意に、名前を呼ばれた。





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「……A…？」

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