※三途君は取り扱い注意です※

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『いや、本当にここまでで大丈夫だから。』


春「いや、ついてくから。」


『いや良いよ良いよ。結構上の階だし。』


春「全然へーきへーき。」


圧がスゴい…。

どれだけついて来たいんだろう。


でも、このまま家を完全に特定されるわけにはいかない。


『いや、本当に大丈夫だよ？ほら、三途君も早く帰らないt…』

ドンッ

私は壁に寄りかかり、私の顔の真横には三途君の手が。

いわゆる壁ドン状態。


春「部屋の前まで、送ってもいいよな？」


本来壁ドンは、キュンキュンするのだろうけど、今は全くキュンキュンしない。


三途君の圧がスゴくて怖い…。


ドキドキよりも恐怖の感情の方が勝って、私は少し怯えている状態。


『はっ、はい…。いい…ですよ…。』


春「よーし！じゃあ行こう！」


一気にテンションが上がった。



二人でエレベーターに乗りこむ。


春「何階？」


『8階。』

エレベーターはぐんぐん上がっていき、8階まで着いた。


そして、いよいよ部屋にも着く。


部屋に入ったら、すぐに玄関の鍵をしめよう…。


春「ここがお前ん家？」


『うん...。』


春「205号室…205号室…。よしっ！覚えた。」


覚えられちゃった…。


『今日はありがとね。三途君。家の前まで送ってくれて。』


春「あぁ。」


春「じゃあ、また明日。」


『うん。』


バタン

玄関のドアをしめると同時に、あわてて鍵もしめる。


『ふぅ…危なかった…。』


そういえば三途君、「また明日」って言ってたってことは明日も来るってことだよね。


まさか、明日の朝とか家に来るんじゃ…。

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