※三途君は取り扱い注意です※

49、一途な気持ち ページ49

Aside

朝はいつも通り、春千代と学校に向かう。


昨日のことは、まるでなかったことのように、いつも通りにお互い振る舞う。


でも大丈夫。想いはちゃんと届いてる。


私の“好き”って気持ち。


そのあとも、二人で教科書を見て、二人で授業を受けた。


そしていよいよ放課後ー。


呼び出された校舎裏に行くと、そこには春千代の姿が。


春千代の前に立って、目をまっすぐ見る。


前までは目を合わせることが恥ずかしかったけど、もう恥ずかしくない。


まっすぐ見つめられる。


『どうしたの？春千代。』


春「お前に、伝えたいことがある。」



春「何し出すか分からない、こんな俺でも、一生あなたを守ります。」


春「俺と、付き合ってください。」


『はい、よろしくお願いします。』


春「よっしゃぁぁ！！」


『わっ！！』

告白の勢いで、お姫様抱っこもされた。


春「これで校庭一周するぞぉぉ！」


『ちょっ…それはさすがに恥ずかしいって…。』


春「じゃあ、思いっきり叫んでいい？」


春「やったぁぁぁ！！これでついにAの彼氏だぁぁぁ！！一生守る！！」


『それもちょっと恥ずかしいな…。』


『でも、ありがとう。春千代。』


私は春千代と恋人同士になることができた。


“三途君”と読んでいたあの頃の自分は、まさか春千代と付き合うなんて、思ってもいなかっただろう。


でもやっぱり私は、


そんな一途な彼が大好きです。

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