※三途君は取り扱い注意です※

45、ストーカー ページ45

なんだかんだで二人のデート(？)は終わった。


春千代とまた接近した気がする。


春千代のこと、もっとよく知りたいな…。


でも、


私には、誰にも言っていないことがある。


それは、


ストーカーがいるということ。



そのストーカーは顔も見たことのない、全く知らない男性。


おおごとにしたくなくて、家族にも言っていない。


追われるようになったのはつい最近で、追われるだけで、何もされなかった。


だから自分でも、まぁいいかと思っていた。


そして今日、春千代とのお出掛けを終え、帰っているとー。


男「すみません。」


声をかけられたので、振り返る。


『はい。』


『えっ…。』


そこにはストーカーが。


男「神谷Aちゃんだよね？」


『はっ、はい…。』


男「やっぱりそうか〜！このあと、僕と遊ばない？」


『嫌です。だいたい、あなた誰ですか？』


男「Aちゃんのことが大好きなお兄さんだよ〜。」


本当に気持ちが悪い…。


『見知らぬ人と遊ぶなんてしたくないので。それでは。』


私はその場を離れようとした。


するとー。

男「おい、待てよ。」


男に腕を掴まれた。


『やっ、やめてください…！』


男は強く私の腕を掴んでいる。


ダメだ…離れない…。


男「ほら早く遊ぼうよ。」


どうしよう…。早く逃げなきゃ…！！


ドンッ


私は男を思いっきり蹴った。


その瞬間、私の腕を掴んでいた男の手が緩んだ。


そして私は全力ダッシュで、家に逃げた。


男は追ってきたけど、途中で私を見失ったっぽい。


『はぁ…はぁ…。』


このままじゃ、何をされるかわからない…。

46→←44.いい思い出

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す